ファッション業界で今、注目を集める新星バッグデザイナーがいる。2022年にニューヨークで誕生したラグジュアリーブランド「
Esha Soni(エシャ・ソニ)」の創設者、エシャ・ソニだ。
彫刻のようなフォルムと高い実用性を兼ね備えたバッグは、すべて職人の手作業によるもの。その美しさは“持ち歩けるアート”とも称される。
さらに彼女は、財団を通じた社会貢献にも力を注ぐ。「利益と社会貢献のバランスを大切にしたい」と語るエシャが描く、次世代ラグジュアリーのかたちとは──。
PROFILE|プロフィール

エシャ・ソニ(Esha Soni)
バッグブランド「Esha Soni」設立者兼デザイナー
ラルフ ローレン、マイケル コース コレクション、プロエンザ スクーラーなど、数々の名門ブランドでデザインとクリエイティブリーダーシップを発揮してきたバッグデザイナー。ムンバイで育ち、ニューヨークのFITやフィレンツェでデザインを学ぶ。インドの子どもたちに教育を提供する財団を立ち上げたことをきっかけに、自身の名を冠したブランドをスタート。素材とクラフトへの愛情が息づく作品で注目を集め、2023年にはCFDA(アメリカファッション協議会)に招待され、2024年にはイザベル・マランによるFashion Trust U.S. アクセサリー賞を受賞
曲線が語る、新しいラグジュアリーのかたち
ニューヨークの老舗高級百貨店バーグドルフ・グッドマンやバーニーズ・ニューヨーク。そのバッグ売り場の広いスペースに陣取るのが、今注目の新進ブランド「Esha Soni(エシャ・ソニ)」だ。デビュー作品でもあるシグネチャー“THE ORB”は、円形のベース、曲線を描くボディ、そして丸みを帯びたトップフラップを特徴とする。エレガントな シルエットは真鍮製のトップハンドルと一体化しており、手彫りの真鍮パーツが留め具として施されている。
The Orb OLIVE FRENCH CALF日本円で定価約40万円と、決して手が届きやすい価格帯ではないが、カラーによっては公式ECや各小売店で売り切れになるほどの人気ぶりだ。