株式会社マイヤリングスは、当時小学生だった水野舞さんによって立ち上げられた会社だ。起業のきっかけは、“耳につけないイヤリング”の特許を取ったこと。現在は商標権も取得し、「マイヤリング
®︎」として同社から販売も行っている。
「特許や起業に関する思考ができる方が周りにいたからこそ自分の発明に気付けた」と水野さんは話す。今回はマイヤリング®︎を発明した経緯や同社での活動、活動に込めた思いなどについて、お話を伺った。
PROFILE|プロフィール
水野 舞(みずの まい)
株式会社マイヤリングス 取締役社長
小学校5年生のときに耳につけないイヤリング「マイヤリング®」の特許を取得し、小学校6年生で株式会社マイヤリングスを創業した。現在、中学校2年生でマイヤリング®に関する特許・商標・意匠と3種類の知的財産を保有・出願中。すべてハンドメイドでマイヤリング®を制作販売しながら、企業とのコラボレーションによる多様なマイヤリング®も受注している。
また、乳幼児期における自身の長期入院体験から小児病棟の子どもたちにマイヤリング®を届ける活動を行ったり、子どもたちのアイディア・発想を知的財産権等の形にし、社会に届ける活動「i育(あいいく)」事業も推進している。
身近な人から認められたことで、自信を持てた
マイヤリング®︎が誕生した経緯を教えてください。
きっかけは、幼稚園の年長の頃に母がつけていたピアスに憧れを持ったことです。ただ、ピアスは耳に穴を開けなければならないのでできなくて。代わりにイヤリングを試してみたのですが、すごく耳が痛くなってしまったんです。そのときに、「だったら自分で作ってみよう」と考えました。私はもともともの作りが好きだったこともあり、小学校2年生のときに工作のような感覚でアクセサリーを作りはじめました。作るときに考えたポイントは、“自分が持っているもので作れる”ことと“つけやすいもの”。そこで、当時身近にあったストローや毛糸、ビーズ、ヘアピンなどを組み合わせて作ることにしました。