PlatformE(プラットフォーム・イー)は、ポルトガルを拠点とするテクノロジー企業である。当社は、ファッション業界における過剰生産と廃棄物削減に取り組むという使命のもと、顧客毎にパーソナライズされた製品をオンデマンドで販売するためのプラットフォームソリューション「Ripe(ライプ)」を提供している。これまでに業界を代表するLVMHやKering参加内のブランドにサービスを提供しており、その数は25以上にも及ぶという。さらに2019年には3D製品の制作と3D戦略の実施のためのデジタルパワーハウスDDIGITT(ディジット)も開始している。今回、当社の共同創業者のGonçalo Cruz(ゴンサロ・クルス)氏にインタビューを行った。 製品・販売拠点・生産を繋げるプラットフォーム
PlatformEサービスについて教えてください。
私たちのサービスは、ありもしないものを売ることができる点に最大の魅力があります。例えば靴を売るとき、本物の靴は販売時にはどこにも存在せず、購入後に物理的な靴として初めて生産されるのです。つまり、ユーザーが製品を購入する段階では在庫はありません。在庫がなければ原材料へのダメージもなく、時間もかからず、炭素やエネルギーの無駄もないといったように、リスクが少なくて済みます。こういった実際の生産前から製品を販売するモデル、いわゆるオンデマンドモデルないしはジャストインタイムモデルは、持続可能性を高め、生産能力を拡大するための鍵となると考えています。