私はコンセプチュアル・デザインの背景を持っており、特定素材に対する視点や認識を変えることを目的にデザイン活動を行っています。リサーチをしているうちに、毛髪にとても魅了され、毛髪がいかに世界のあらゆる地域の文化の一部であるかを認識しました。しかし、私たちは素材としての毛髪を拒絶してきました。
そこで、この認識を改め、繊維産業に素材として利用してもらうためにはどうしたらいいかを考えるようになりました。毛髪について調べれば調べるほど、繊維産業の汚染に取り組む毛髪の活用に焦点をあてた会社を創ることはとても理に適っていると考え始めたのです。