ハイクオリティなデニムアイテムをつくり続ける、日本を代表するブランド「
FULLCOUNT(フルカウント)」。1990年代のヴィンテージジーンズブームの最中に誕生したFULLCOUNTは、細部までこだわり抜かれたジーンズでたちまち人気を集めた。その完成度の高さから「入手困難なジーンズ」といわれるほど、ファッション好きの間で話題となった。
その後も、ヴィンテージライクなものづくりへの情熱を守りつつ、オリジナリティを融合させたスタイルを提案してきた。そしていまでは国内はもちろん、海外からも高く評価され、世界中で展開されるハイクオリティなデニムブランドへと成長している。
今回は、FULLCOUNTが歩んできたものづくりの歴史と現在の定番アイテムについて、株式会社フルカウント代表の辻田幹晴さん、国際営業部で生産部長を務める萩原奨也さんに話を伺っ た。
まずは、ブランドがスタートした当時のエピソードを辻田さんに語ってもらおう。
「ジーンズの仕事に携わらせていただいたのが、1989年ぐらいからなのですが、クオリティを追求したジーンズをつくりたいと思い、1992年に独立して、自分でジーンズづくりに着手しました。
ヴィンテージジーンズといわれるその時代ものを見ると、1990年代のものづくりとは大きく異なるところがありました。忘れられてしまった縫製やディテールなど、まだまだできることがあるなという思いもあり、実際にブランドとして動き出したんです。