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桐の材木屋に生まれ、祖父、父の背中を見て育つ。
関西国際大学を卒業後、平成 16 年京都伝統工芸専門学校に入学。
京の名工の内藤邦雄氏の元、京都の指物の伝統技術を学ぶ。
平成 19 年 有限会社 家具のあづま 入社
平成 21 年 京の伝統工芸新人作品展 佳作
平成 22 年 京の伝統工芸新人作品展 最優秀賞 受賞
平成 22 年 KANSAI DESIGN MAP 選出
平成 23 年 和歌山県指定文化財 名手八幡神社三社殿を改修
平成 23 年 第 26 回国民文化祭 京都 2011 美術展〔工芸〕南丹市長賞 受賞
平成 28 年 紀州桐箪笥 伝統工芸士 認定
平成 29 年 OMOTENASHI SELECTION 焼き石目塗桐箱「ぱんどら」入選
平成 29 年 クラウドファンディングにて 「伝統工芸士が織りなす技。薄さ1mm・桐製のロックグラスで贅沢なひとときを。」を発表、伝統工芸品では異例の 7 時間で目標金額をクリア。最終 334%の達成率で終了。
平成 30 年 LEXUS NEW TAKUMIPROJECT 2017 和歌山代表に選出。プロジェクトでは桐のロックグラスを超える桐のビア杯を製作、小山薫堂氏選出の匠として選ばれました。
平成 31 年 高野山第 520 世事務検校法印御房の三宝院飛鷹全隆様の式典献上品 桐の抹茶椀(無量寿)製作
平成 30 年 LEXUS 高松店にてデザイナー村上モリロー氏、ガラス作家杉山利恵氏と桐のスピンドルクリスマスツリーをコラボ製作
平成 30 年 LEXUS 和歌山インター店にて桐の船形花台オブジェを製作展示
平成 31 年 パリ メゾン・エ・オブジェ、イタリア ミラノサローネで食品衛生法世界基準をクリアした桐のグラスを発表
平成 31 年 建築家 磯崎新プリツカー賞受賞記念品製作
令和元年 LEXUS 紀三井寺店リニューアルに伴い店舗内家具の製作、展示アートの製作
令和 2 年 世界遺産 熊野那智大社 1700 年祭記念品製作
令和 2 年 東寺真言宗総本山教王護国寺第 257 世長者、東寺真言宗第 3 世管長(東寺)に就任されました飛鷹全隆大僧正の就任記念品『桐の蓮皿』製作
令和 2 年 Philip Morris IQOS の世界初 Maker’sGallery Project 『Fukutaro Azuma For IQOS』にて桐のオブジェ『HOU-OU 進化と再生』を展示
令和 5 年 新しい桐箪笥の形 SAMA をパリ・メゾン・エ・オブジェにて発表
令和 5 年 小山薫堂氏家元「湯道」の湯道具、潤し水椀を製作
令和7年 大阪関西万博 関西パビリオン 和歌山ゾーンにて使用する和菓子のフルコースの器「桐株の器」を製作
東さんは、和歌山で100年以上続く桐箪笥職人の家に生まれた。しかし幼い頃から家業を継ぐ気持ちはなく、むしろ「美容師になろうか」と考えたこともあるという。小学校の卒業アルバムには「世界一の桐箪笥職人になる」と書いたものの、それは父親を喜ばせたいがために記したものだったと振り返る。
転機となったのは、父の病と師匠との出会いでした。東さんが20代後半の頃、父が血液のがんで余命を宣告される。父はその直前まで桐材の買い付けや職人仲間との仕事に奔走していた。その姿を目の当たりにした東さんは、「自分の代で100年以上の歴史を終わらせるのはあまりに惜しい」と強く感じ、五代目を継ぐ決意を固めた。
「歴史って、人間の思いが点になって、それがつながって線になる。その線を途切れさせるわけにはいかないんです」と東さんは語る。プレッシャーよりも、「誇り」と「責任感」が彼を突き動かした。