「Mavie..7」ではバーチャルインフルエンサー、そして「couchu.me」ではリアルのインフルエンサーを起用した展開を行うという。
そこで今回、同ブランドの立ち上げを行った株式会社パル 執行役員 プロモーション推進部 部長の堀田覚さんと、株式会社ナイスクラップ 営業本部の南川淳平さんに、取り組みの経緯、ブランドの特徴、そして今後の展開について聞いた。
ECにおける新たな取り組み
今回、貴社が「Mavie..7」「couchu.me」という2つのブランドをスタートすることになった経緯について教えてください。
南川近年、ECに力を入れているのは同業他社のどこも同じだと思いますが、そこから次につながる新しい取り組みを、ECの中でできないかと模索していました。
そのなかで、ファッション3DCGに取り組まれている株式会社FMBさんから、技術の現状をご紹介していただく機会があり、ビジネスのアイディアが浮かんできたという背景があります。今回の3DCGは、FMBさんの協力により実現しました。
われわれの強みは何かというと、売り上げ全体の約3分の1を占めるまでに成長したECでの知見と、グループ全体で社員がインフルエンサーとして活動することを支援してきた実績が挙げられます。
これらを生かして、今回はECかつインフルエンサーをプロデュースできると、ビジネスモデルとして新たな広がりが生まれると考えました。
堀田親会社である株式会社パルが運営するECサイト「PAL CLOSET」には60近くのブランドがありますが、ほとんど社内で生まれたブランドです。今後ブランドを増やすことが目的ではありませんが、新規のビジネスモデルをボトムアップでつくっていくことは大事だと考えています。
またグループとしても、お客様に新しい提案をすることが常に求められているので、今回の2つのブランドの立ち上げはその意味でも大きなポイントとなります。
「Mavie..7」と「couchu.me」はそれぞれブランドの立ち位置が異なるとのことですが、「Mavie..7」のコンセプトから教えてください。
南川こちらのブランドではコンセプトとして、洋服好きのバーチャルインフルエンサー「vievie(ヴィヴィ)」(@vievie.mvs)が、自身で洋服のプロデュースを行い、モデルも担当するという世界観になっています。
ターゲットは20代 前半のZ世代に向けています。テーマは「個性の探求」をイメージしており、韓国ファッションを取り入れながら、少し癖の強いアイテムが並ぶ予定です。
バーチャルインフルエンサーであるvievieのスタイリングでファッションを表現していくことにより、これまでのブランドとの差別化を図ります。
続いて、「couchu.me」についてはいかがでしょうか。
南川「couchu.me」は、30代前半くらいの年齢層がターゲットになっています。「女性みんなが輝けること」をテーマに、プチプラで日常 生活を楽しめるようなアイテムを展開していきます。
さらに、バーチャルインフルエンサーではなく、リアルのインフルエンサーである主婦のmisato(@_misato___)さんがモデルとなり、洋服をプロデュースします。
お客さま像に関して、バーチャルインフルエンサーよりも、リアルで等身大なモデルに共感しそうな層を想定をしています。
なお、サンプルやECの画像が3DCGであることは、「Mavie..7」と同じです。