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2025.08.20

パリに拓く「本物の日本料理」——秋吉雄一朗が茶懐石で示す文化の懸け橋

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ミシュラン一つ星を獲得したパリの茶懐石レストラン「茶懐石 秋吉」。そのオーナーシェフである秋吉雄一朗さんは、日本の伝統料理を携え、異文化の中心地・パリで新たな挑戦を続けている。
茶懐石とは、「茶事」というお茶のおもてなしの中で出される食事を指す。料理、空間、器、所作に至るまで、すべてに茶道の精神が宿るその世界観には、異文化との接点で見出した、新たな日本料理の可能性が息づいている。「本物を伝えたい」という真摯な想いと、文化を繋ぐ“橋”としての覚悟、その軌跡をたどる。
PROFILE|プロフィール
秋吉 雄一朗(あきよし ゆういちろう)
秋吉 雄一朗(あきよし ゆういちろう)

1984年生まれ、福岡県飯塚市出身。京都・瓢亭で10年の修行。その後、在パリOECD大使公邸料理長に就任、3年間パリにて日本料理を振る舞う。帰国後、AIC秋津洲京都にて期間限定で日本料理店を開く。その他、高級料理旅館の期間限定料理長や、出張料理人として日本全国を周る。その間に株式会社わびを設立。福岡に淡麗らぁ麺明鏡志水を創立。コロナ禍を抜け、フランス・パリに「茶懐石 秋吉」をオープン。

伝統と革新の交差点——「茶懐石 秋吉」の出発点

福岡県飯塚市に生まれた秋吉さんは、料理人だった父の影響を受け、自然と料理の世界に惹かれていった。
「私の実家は農業を営んでおり、父は家業を継がずに料理人をしていました。家には野菜がたくさんありましたし、友達にチャーハンやオムライスのような簡単な料理を振る舞うのが好きで、自然と料理人は悪くないなと思っていました。
18歳のとき、父の紹介で京都の老舗料亭『瓢亭』で修業する機会を得ました。それまで茶懐石のことは何も知りませんでしたが、そこで見るもの、触れるもの、経験することすべてが初めての世界で、とても面白く、刺激的でした。器、魚、野菜、建物、人々、すべてが素晴らしいものにあふれていて、多くのことを吸収できたと感じています」
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