そんなMountain Hardwearが開発した、次世代のスタンダードとなるダウンジャケットについて、マウンテンハードウェア(商品本部所属)の近藤 伊織さんに話を伺った。
進化するダウンウエア──保温から“行動するためのダウンジャケット”へ
ダウンジャケットの歴史は、過酷な寒さの中での防寒を主な目的として始まった。2000年代にはファッション性が重視されるようになり、その後は軽量化が進んだ。さらに2010年代に 入るとサステナブルな視点も加わり、ダウンウエアを取り巻く環境や用途は変化を続けながら進化している。そうした流れの中でMountain Hardwearが着手したのは、単に保温するだけではない“行動できるダウンジャケット”の開発だった。
ブランド初期のMountain Hardwearのダウンジャケット開発に10年を費やした「Stretchdown™(ストレッチダウン)」
一般的に、ストレッチ生地は伸びた際に生地の目が変化するため、ダウンジャケットにストレッチ生地を使用するという発想はこれまでほとんどなかった。