ペットボトルからエレガントな靴を生み出す、アメリカ発のシューズブランド「
VIVAIA(ビバイア)」。創業者の個人的な気づきから2020年に始まったブランドは、いかにして履き心地の快適さとサステナビリティを両立させたのか。
VIVAIA創業者であるジェフ チェンさんに、その哲学と革新的なものづくりの裏側を伺った。
PROFILE|プロフィール

Jeff Chan(ジェフ チェン)
約10年間のファッション業界での経験がある連続起業家で、OUNIWANGLTDやSmartEcom、その他にも複数のブランドを創業。
4人のチームにて年間1億5千万円の売り上げを達成した業界記録を持つ。
現在は、VIVAIAのブランドディレクターとしてブランドの構築を担当。
妻への想いと環境への使命感が生んだ「正しいものづくり」
VIVAIAは、どのような経緯で設立されたのでしょうか?
VIVAIAは、ある個人的でシンプルな気づきから生まれました。200足以上を所有するほど靴好きな妻が、どの靴を履くときも絆創膏を持ち歩いていたのです。理由を聞くと、「靴が悪いのではなくて、私の足が合ってないの」と答えました。その言葉で、多 くの女性が靴を履いた際の痛みや不快感を当然のものとして受け入れている現実に気づき、それを変えたいと思いました。
同時に、長年ファッション業界にいたことで環境への悪影響も目の当たりにしていたので、履き心地の快適さ、デザインの美しさ、そしてサステナビリティを兼ね備えたブランドを立ち上げようと決意したのです。
ブランドとして大切にしている哲学について教えてください。
私たちが大切にしているのは、シンプルでありながら揺るぎない信念──「たとえ困難でも、正し いことを選ぶ」という姿勢です。起業して間もない頃、ブランドとしてのアイデンティティが曖昧なビジネスを手がけていたことがあります。