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2024.09.30

宇都宮発セレクトショップ「ARKnets(アークネッツ)」が 旬のブランドとの別注・コラボができるワケとは?

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栃木県宇都宮市のユニオン通りを中心に、群馬や埼玉などに18店舗を展開するセレクトショップ「ARKnets(アークネッツ)」。地方のセレクトショップながら豊富な品揃えが人気だが、最近は精力的に国内外の勢いのあるブランドとの別注・コラボも展開している。
なぜ地方のセレクトショップが別注やコラボを盛んに行えるのか。今回はその理由とともにショップの歴史、そして今後の展開などをPRの冨田好晃さんに伺った。

裏原ブランド全盛期の90年代に「ARK(アーク)」が開店

ファッション感度の高い人ならば、一度は聞いたことのある宇都宮発のセレクトショップ「ARKnets」。現在、YouTubeチャンネルも運営し、数々の名ただるブランドとコラボや別注を展開して話題を呼んでいる。その歴史を冨田さんはこう語る。
「『ARK(アーク)』は現在YouTubeチャンネルなどにも登場しているディレクターの伊勢博が立ち上げたショップです。古着の卸からスタートしてドメスティックブランド、インポートブランドなどを展開しつつ、1996年にストリートブランドのセレクトショップ『ARK』を開店しました」
「ARKnets」を運営する有限会社リストリクトの代表である伊勢博氏。現在は別注アイテムのディレクションやYouTubeチャンネルにも登場する
「ARKnets」を運営する有限会社リストリクトの代表である伊勢博氏。現在は別注アイテムのディレクションやYouTubeチャンネルにも登場する
当時は「GOOD ENOUGH(グッドイナフ)」などの裏原系ストリートブランドを手にできるということで人気が爆発。その後、取り扱いブランドが増えるたびにブランドを系統ごとにカテゴリー分けしながらショップ数を増やしていき、現在はお膝元の栃木県宇都宮を中心に群馬、埼玉に約20店舗を展開するまでに成長した。
宇都宮のユニオン通りに現在も展開する「ARK」。現在は「NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)」や「WTAPS(ダブルタップス)」、「WACKOMARIA(ワコマリア)」などストリートブランドを取り扱う
宇都宮のユニオン通りに現在も展開する「ARK」。現在は「NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)」や「WTAPS(ダブルタップス)」、「WACKOMARIA(ワコマリア)」などストリートブランドを取り扱う
「各ショップにはコンセプトを設けていますが、『ARKnets』という大枠で見ると、ベーシックでありながら、気が利いていて着やすくカッコいい、デイリーな服を取り扱うことが根底にありますね」
宇都宮のユニオン通りが宇都宮ファッション中心地といわれるのは、この「ARK」がスタートし、「ARK」系列のショップが軒を連ねているからなのだ。

ブランドへのリスペクトと情熱が伝わり実現した別注やコラボ

冒頭でも説明したように、現在「ARKnets」は「ALDEN(オールデン)」や「Barbour(バブアー)」など、国内外問わず有名ブランドとの別注やコラボを展開し人気を呼んでいる。地方発のショップがなぜこのような有名ブランドとのコラボができるのだろうか。それについても冨田さんはこう答えてくれた。
「Barbour」定番の「Spey(スペイ)」をベースにしながらも、シルエットや付属のパーツなどを「ARKnets」オリジナルの形に別注したモデル。微細な光沢と独特のヌメリ感のあるコットン×コーデュラナイロンの微起毛生地を採用。59,400円(税込)【予約商品】
「Barbour」定番の「Spey(スペイ)」をベースにしながらも、シルエットや付属のパーツなどを「ARKnets」オリジナルの形に別注したモデル。微細な光沢と独特のヌメリ感のあるコットン×コーデュラナイロンの微起毛生地を採用。59,400円(税込)【予約商品】
「ひとつはこれまで数々のブランドを取り扱い、販売してきた実績と信頼があるからこそ、実現できていることだと思います。また、ブランドへのリスペクトと我々の情熱が伝わっていることも大きいですね。
もちろんブランド側からも好評をいただいていて、次につながっているケースも多々あります。実はあるブランドの担当者さんは、『ARKnets』の別注を気に入っていただき、その商品を購入してくれた、なんていう話も聞いています」
大人が嗜む上品な「BATONER(バトナー)」のトラックパンツはインラインでは展開されていないモードな雰囲気漂うブラックのカラーリングで作製。着用時に裾のクッションが入ることでシルエットの良さが際立つ��ように、インラインのモデルからレングスを1インチ長く調整した。28,600円(税込)
大人が嗜む上品な「BATONER(バトナー)」のトラックパンツはインラインでは展開されていないモードな雰囲気漂うブラックのカラーリングで作製。着用時に裾のクッションが入ることでシルエットの良さが際立つように、インラインのモデルからレングスを1インチ長く調整した。28,600円(税込)
ブランド側からも評判の別注ならば、続ける意義はある。コラボや別注を手掛ける際に気をつけていることを聞くと、冨田さんはこう続ける。
「やはりリアルな着やすさが第一ですね。もちろんポケットの位置などの利便性もそうですが、今着たいバランスやシルエットを追求していることも大きいですね。別注ではディレクターの伊勢やバイヤーが中心となって、ブランドと話し合いながらアイテムを選定していきます。現在では定番のアイテムの色や素材替えだけでなく、パターンをおこしたオリジナルのデザインから作るコラボもあるほどなんですよ」
「Schott(ショット)」のクラシックなカーコートの雰囲気は残しつつ、現代のスタイルに合わせた「ARKnets」オリジナルフィット。重厚感のある表情はそのままに、レザーの厚みを薄く調整することで見た目以上に軽く、着用時のストレスを軽減している。215,600円(税込)【予約商品】
「Schott(ショット)」のクラシックなカーコートの雰囲気は残しつつ、現代のスタイルに合わせた「ARKnets」オリジナルフィット。重厚感のある表情はそのままに、レザーの厚みを薄く調整することで見た目以上に軽く、着用時のストレスを軽減している。215,600円(税込)【予約商品】
冨田さんの話にもあったリアルな着やすさや利便性だが、「ARKnets」では各ショップのスタッフが日々気づいたことなどを書き留めておく日誌制度があり、“この位置にポケットがあったらいい”などという試着してくれたお客様の声を吸い上げるようにしているとのこと。
そういった意見も取り入れながら別注やコラボを作っているので、本当に今着こなしたい“リアルな服”が生まれるのだ。これこそが「ARKnets」が作る別注やコラボの人気の秘訣といえるだろう。
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