フランス人のブリジット・ジラウディ(Brigitte Giraudi)と、日本人の田中千恵子のデュオが、2017年にブランド設立とともにパリ1区に小さなブティック「Brigitte Tanaka」をオープン。2人が旅しながら世界中のマーケットで発掘した、古き良きアンティーク品に手を加えて新しい命を与えられたオリジナルの商品が並ぶ。
小物からスタートして徐々に人 気を集め、オーガンジーに遊び心溢れる刺繍を施したショッピングバッグがシグネチャーとなり、現在は多くのファッションブランドとのコラボ商品も手掛けている。
歴史的建築物に指定されているブティックは、まるで宝物を詰め込んだ宝石箱。2人の出会いから「Brigitte Tanaka」の誕生、オリジナル商品に込める想いと物語まで、“可愛い”に溢れたブティック内で田中さんに話を聞いた。
PROFILE|プロフィール
田中 千恵子(たなか ちえこ)
Brigitte Tanaka ディレクター
パリでフランコ日本公演の創設者兼アーティスティック
アンティーク品に第二の人生を与えるために
まず、田中さんがパリに渡った経緯について教えてください。
私は日本で生まれ育ち、大学では芸術を学び、渡仏前は「Theater Products(シアター ブロダクツ)」という日本のファッションブランドで、小物アイテムのデザインをしていました。