Fashion Tech News symbol
Fashion Tech News logo
2024.02.20

「Charcoal(チャコール)」が考える“人生を豊かにしてくれる7つ道具”

吉祥寺に大正時代に建てられた建物をリノベーションした路面店がある。「Charcoal TOKYO(チャコール トーキョー)」というそのお店には玄人ならではの仕様と遊び心が感じられるアイテムが並び、「ORIGINAL Charcoal(オリジナル チャコール)」、「Bodocos(ボドコス)」という2つのオリジナルブランドとセレクトアイテムで構成されている。今回は株式会社チャコール 代表取締役 板谷大作さんとバイヤー兼店長の武井涼さんに、ショップオープンのときのお話や、オリジナルブランドについて伺った。
Charcoal TOKYO
Charcoal TOKYO
「2018年に渋谷区広尾にショップCharcoal TOKYOをオープンさせ、オリジナルブランドのORIGINAL Charcoalもこのとき一緒にはじまりました。
ショップとブランド共通のテーマとして“人生を豊かにしてくれる7つ道具”というものがあります。まずは『ポケットTシャツ』、2つ目は『被りもの』、これは帽子です。次に『巻きもの』でスカーフ、バンダナ、手拭いといったアイテム。4つ目は『履きもの』、これは靴下やサンダルで、タイダイソックスが人気アイテムのひとつです。さらに『袋もの』で巾着が多いです。6つ目は『着るもの』、これはポケットTシャツに合わせる洋服のこと。最後は『宝もの』、これはビンテージの『Tiffany(ティファニー)』などのアクセサリーをセレクトしています。この7つに沿うようにセレクトやものづくりをしています」
Charcoal TOKYOの店内
Charcoal TOKYOの店内

こだわりの詰まったポケットTシャツが出発点

先程お話しいただいた“人生を豊かにしてくれる7つ道具”の1番目に出てきた“ポケットTシャツ”は、ORIGINAL Charcoalというブランドにとって重要なアイテムとなっている。このポケットTシャツのお話を中心に、ブランドについて板谷さんに伺っていこう。
「ポケットTシャツへのこだわりがひとつの大きな軸としてあり、ポケットTシャツに合わせるスタイルでアイテムを展開しています。それは自分たちが昔から常に着ていたアイテムがポケットTシャツで、時代に左右されることのない普遍的なアイテムという考えが根底にあります。
ORIGINAL Charcoalの『29USA WP R&S S/S』というポケットTシャツは大きな特徴としてダブルポケットになっています。1つ目のポケットには普段使いを意味する“Regular”の文字を、2つ目のポケットには何か特別なものを入れてほしいという意味で“Special”という文字を、ポケットの裏側にボディーと同色でプリントしています。見えない部分まで細部にわたってこだわりながらものづくりをしています。
アメカジといわれるものがテイスト的には好きなので、米綿(べいめん)と呼ばれるアメリカ原産のコットンを使った7.5オンスのオリジナル生地を用いて、首のリブも伸びづらい厚手の生地を使っています。サイズに関してはXS~3XLまでの7サイズと豊富に展開しています」

ポケットTシャツから広がるラインナップ

ブランドにとってポケットTシャツが重要なアイテムだということが分かったところで、そこから広がるラインナップとORIGINAL Charcoalの世界観について、武井さんに伺っていこう。
「ポケットTシャツに合わせるものとして“セットアップ”をひとつのキーワードとして捉え、上下同じ素材で着られるアイテムをと考えています。いくつかご紹介させていただくと、『NEPENTHES(ネペンテス)』のNEEDLES(ニードルズ)に別注をしたTrack Jacket と、Track Pantをリリースしています。このアイテムは人気があり、毎シーズンのように別注をさせていただいています」
「Track Jacket とTrack PantのセットアップはORIGINAL Charcoal単体からもリリースしていまして、Track Pantの左側脚前部に小さなポケットがつきます。ポケットTシャツ以外にもやはり“ポケット”というところにこだわりがあり、さまざまなアイテムにポイント的にポケットが使われています」
1 / 2 ページ
この記事をシェアする