ヘンリーネックのTシャツといえば「
Healthknit(ヘルスニット)」を思い浮かべる人は多いのではないだろうか。定番アイテムとして、広く愛されているこのTシャツのルーツをたどると、実は120年以上前まで遡る必要がある。そんな歴史あるHealthknitのヘンリーネックTシャツの話を、
ヘルスニット・ブランズ株式会社の原田芳輝さんに伺った。
「No fit like」Healthknitほどフィットするものは他に無い
「1900年、アメリカの西部開拓時代が終焉を迎えたころ、テネシー州のノックスヴィルに創業者エドワード・J・マクミランが『スタンダードニッティングミルズ』という会社を設立しました。Healthknitはその自社ブランドとなります。それから時代が進み1920年ごろ、ノックスヴィルは世界最大の繊維産業地区へと発展。13社の紡績工場が集まり、『Underwear capital of the world(世界の下着の中心地)』と呼ばれるほどだったそうです。その中でもスタンダードニッティングミルズ社は、100万平方フィート(東京ドーム約2個分)という地域最大の敷地を持ち、工場内に紡績から縫製までの一貫した生産設備を有することで3,500人以上を雇用し、年間4,300万着という驚くべき数のTシャツや下着を製造していました。