美しい色合いとシンプルなフォルムで、トレンドに左右されることなく国内外で根強い支持を集めてきたバッグブランド・Hervé Chapelier(エルベシャプリエ)。フランス出身のエルベ・シャプリエ氏によって1976年に誕生し、およそ50年にわたり愛されてきた。 長年多くの人の「日常」に寄り添い続けてきたバッグには、どのような思いが込められているのか。日本代理店である株式会社サニーサイドアップの平山さんに、エルベシャプリエの歴史や代表的な3ラインの特徴、これからの展望についてじっくりと話を聞いた。 ブランドの原点は、フランスで育まれた美意識と、ロサンゼルスで出会った実用性
フランス・ビアリッツで育ったエルベ・シャプリエ氏。留学先のロサンゼルスにてカラフルで機能的なバッグに出会い、その経験をもとに1976年、自身のブランドを立ち上げた。「当時、エルベ氏は英語の通訳のアルバイトをしていたそうです。そのなかで偶然出会ったバッグブランドに魅了され、まずはカラフルなダッフルバッグの輸入販売からスタートしました」
2019年に復刻したダッフルバッグ(現在は生産終了)フランス帰国後の1980年代初頭には、ロサンゼルスの学生が使っていたバックパックから着想を得たデイパックを発売。これがフランスの学生を中心にブームとなる。