「ACNE STUDIOS(アクネ ストゥディオス)」や「H&M」、「Our Legacy(アワーレガシー)」などのファッションブランドや、「IKEA(イケア)」といった世界最大の家具メーカーを生み出してきたスウェーデン。
感度の高いモードラバーに愛されるジュエリーブランド「All Blues(オールブルース)」も世界的規模へと成長を遂げるなか、今注目すべきはジュエリーブランド「
Louis Abel(ルイス アベル)」だ。
2019年に立ち上げられた同ブランドは、織物産業の町として知られるスウェーデン・ボロースにある地下ガレージの小さなスペースで、創設者兼デザイナーのジミー・カムヒ・ルウトフィ(Jimmy Kamhieh Loutfi)がジュエリーを製作したところから始まる。
機械工学を学び自動車産業でエンジニアとして経験を積んだ彼は、ある日ジュエリー製作に目覚めキャリアを大きく転換した。エンジニアであった彼にとって貴金属は馴染みある素材だったが、「ジュエリーの貴金属は単なる機能や形状以上の価値があり、“感情の器”だという感覚が湧き上がった」と振り返り、その衝動がブランド創設へと彼を駆り立てたようだ。