手刺繍による装飾や、レトロな雰囲気のアップリケ、一点一点異なる表情を持つパッチワークのジーンズなど、おもちゃを組み合わせたかのような遊び心とハンドメイドならではの温かみを感じるアイテムに思わず心惹かれた。
「Main Nué」は2019年に女性デザイナーデュオによって創設され、今夏に共同創設者の一人が退き、現在はマーヤ・フレイマンが一人でブランドを指揮している。マーヤは、幼い頃からファッションに強い関心を抱いていたという。
現在そんな彼女は、誰かにとってのゴミである古着に、新たな命を吹き込む創造主になっている。「Main Nué」の誕生から、循環型ビジネスモデルの仕組み、ファッションとは異なる分野へと向かう最終的なゴールなど、マーヤに活動のすべてを聞いた。
古い洋服に新たな命を吹き込むこと
まずは、「Main Nué」というブランド名の由来について教えてください。
リペアのデザインスタジオとして生まれたブランド名の由来は、そのコンセプトを想起させる名前にしたいという想いによるものです。活動の中核である、手やハンドメイドに関連するワードであることも重要でした。