愛媛県砥部町出身。2006年から2008年にかけて、外務省管轄のJICAによる派遣事業でエジプトに赴き、現地の子どもたちに陶芸指導を行う等の活動に従事。その後、2008年からは故郷の龍泉窯に戻り、自身の作品作りを再開。現在は国内外で個展を開くなど、世界を舞台に活躍中。
高校を卒業する頃でした。窯場が身近にある環境で生まれ育ったので、進路を考える際にも迷うことなく、職人の道に進んだと記憶しています。
JICAに勤めている方と知り合い、「エジプトのアレクサンドリアで陶磁器の指導者を募集している」と教えていただいたのがきっかけでした。
現地では地域の障害者施設で、子どもたち向けに陶芸教室を行いました。施設側はこれを子どもたちの仕事に結びつけたいと考えていたようですが、子どもたちは陶芸というよりも、土遊びを楽しむ感覚だったと思います。
自分の技法にはシャープな形が合うと思うので、薄作りな作品が多いですね。
その見た目から「持ちにくそう」「使いにくそう」と思われがちですが、実際に使っていただくと「意外としっくりくる」「口当たりがいい」と言われます。そのギャップが面白いですね。