今日の信楽焼に直接、繋がる窯業が本格的に始まったのは、鎌倉時代の中期、13世紀のことです。その頃、作られていたのは、美術品や嗜好品ではありませんでした。甕(かめ)や壺(つぼ)、擂鉢(すりばち)といった、当時の人々の農業を中心とした日々の暮らしに欠かせない、実用的な「道具」がその中心だったのです。