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快適性が向上し、軽量化にも成功! アディダス「アディゼロ ボストン 13」の進化

2025.06.20
アディダスの「BOSTON(ボストン)」シリーズは、世界最古の市民マラソン大会であるボストンマラソンの優勝者からインスパイアされ、1982年に初代モデルが発表されたブランドを代表する定番のひとつ。初代モデルの誕生から42年を経て、13代目となる「ADIZERO BOSTON 13(アディゼロ ボストン 13)」が登場した。
約2年ぶりのアップデートとなる今作は、ミッドソールに採用されていたLIGHTSTRIKE PRO(ライトストライク プロ)を前作から13.8%増量することで、クッション性と反発性が向上。そのうえで約15gの軽量化(27cm)にも成功したという。一体どのようなモデルに進化を遂げたのだろうか。

目指したのは究極の高速トレーニングシューズ

「アディゼロ ボストン 13は、究極の高速トレーニングシューズを目指して開発されたシューズです。アディゼロ ボストンは多くのアスリート、市民ランナーに愛用されてきたシューズですが、フィードバックを見ると、より快適性を求めていることがわかりました。
アディゼロ ボストンは、主にテンポ走やインターバル走など、強度が高くスピードが必要なトレーニングでの活用を想定して作られていますが、そんな高強度のトレーニングをより快適に行えるよう、アップデートを施しました」とアディダスジャパン株式会社の小林雅弥さん。
アディゼロ ボストン 13。18,700円(税込)
トップに低密度高反発素材のライトストライク プロを、ボトムに少し硬さがあり安定性を高めてくれるライトストライクを採用し、グラスファイバー製5本指ロッドのENERGYRODS 2.0(エナジーロッド 2.0)を搭載するというミッドソールの構造は、前作同様。
しかし、「アディゼロ ボストン 13」は、ライトストライク プロを前作から13.8%増量することで、より柔らかく、快適な履き心地を実現している。
 
ソールの厚さは前作が踵部39.5mm、前足部31mmだったが、今作は踵部36mm、前足部30mmに。ドロップ(踵部と前足部の高低差)は8.5mmから6mmになり、少しフラットに近くなっている。
 
「ドロップの変更に関しては、現在のトップレーシングモデルのADIZERO ADIOS PRO EVO 2(アディゼロ アディオス プロ エヴォ 2)、ADIZERO ADIOS PRO 4(アディゼロ アディオス プロ 4)のドロップが、それぞれ3mm、4mmなこともあり、レースでそれらのシューズを履くランナーの高速トレーニングモデルとして、ライド感を少し近づけたというのが大きな理由になります」
ミッドソールのライトストライク プロが前作よりも13.8%増量した

アッパーも着用時の快適性、心地好さを追求

前作アディゼロ ボストン 12のアッパーは、レーシングシューズに近い印象のものだったが、今作は通気性や軽量性を追求しながらも、着用時の快適性、心地好さも重視した設計となっている。
 
「アッパーのメッシュに関しては前作から軽量性、通気性が向上しています。加えて快適性、心地好さのためにシュータンと履き口にはクッションパッドを採用。ソフトなフィット感を感じてもらえるかと思います。加えて、爪先、アッパーサイド、ヒール部分はしっかりと補強されているので、高速走行時もブレが少なく、安定した足運びをサポートします」
 
アウトソールは高いグリップ力と耐久性を備えたCONTINENTAL(コンチネンタル)ラバーと、グリップ力と軽量性に優れたLIGHTTRAXION(ライトトラクション)を最適なバランスで配置。ライトトラクションの採用は、シューズの軽量化にも貢献している。
シュータンと履き口にはクッションパッドを採用。足あたりがソフトになり、長時間のトレーニングを快適に行える
アウトソールはコンチネンタルラバーとライトトラクションの組み合わせ

足運びが非常にスムーズに行える完成度の高いシューズ

実際に、足を入れて見ると、まず感じるのはフィッティングの心地好さ。踵部分とシュータン部分の、クッションパッド採用の効果が大きそうだ。
 
走ってみると、程よい推進力が得られながらも、反発が強過ぎたり、着地時にブレを感じたり、エナジーロッドの硬さを感じたりということはない。反発はマイルドで、接地時も蹴り出し時も安定感が感じられる。
エナジーロッドがカーボンと比較して屈曲性と柔軟性に優れたグラスファイバー製であること、それから前足部はライトストライク プロのボリュームが大きく、踵部はライトストライクがメインになっているミッドソール、前足部の接地面積の広さなど、すべてが緻密に計算されているのだろう。長距離を快適に安定したペースで走ることができそうな感覚が得られた。
メディア向けに開催された試走会に参加。推進力と安定性のバランスが絶妙!
アディダスのシューズラインナップには、軽量高速トレーニングモデル「ADIZERO EVO SL(アディゼロ エヴォ SL)」があり、高い人気を誇っている。
ミッドソールにライトストライク プロをフルレングスで採用した同モデルは、心地好いバウンス感があり、スピードも出しやすいが、安定性に関しては「アディゼロ ボストン 13」が上回る。個人的には距離が長くなればなるほど、「アディゼロ ボストン 13」を選ぶシーンが多くなりそうだ。
 
「アディゼロ ボストン 13」はアディダスのトップレーシングモデルをレースで着用するランナーのトレーニング用シューズという位置付けなのだろうが、フルマラソンを3時間台、4時間台で走るランナーのレースシューズとしても最適なシューズだと思われる。

PROFILE

小林 雅弥(こばやし まさや)

アディダスジャパン株式会社 アディダスマーケティング事業本部 カテゴリーマネジメントシニアマネージャー
2017年アディダスジャパン株式会社入社。直営店やオンラインサイトの商品計画などに従事したのち、2024年1月より現職にてランニングカテゴリーの商品戦略を担当。

Text by Fumihito Kouzu

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