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安定性と反発性をハイレベルで両立! アシックス「GT-2000 15」の凄さ
アシックスの「GT-2000」は、安定性と軽快さを備えたロングセラー。日々のランニングから長距離レースまで幅広いシーンでランナーをサポートしてきた。大人気シリーズの「GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)」の陰に隠れがちではあるか、アシックスを代表するスタビリティモデルであり、多くのランナーをマラソン完走へと導いてきたモデルでもある。
そんな「GT-2000」がアップデート。記念すべき15代目はどんなモデルに仕上げられたのだろうか。

アシックスを代表するロングセラー
「GT-2000」シリーズの初代モデルが登場したのは1993年のこと。モデル名のGTはGRAN TURISMO(グランツーリスモ)に由来し、長距離を快適に走ることをコンセプトとしている。現在の15というナンバーは、2012年から数え始められたものになるが、シリーズ自体は1993年から継続しており(発売もされ続けている)、同じく1993年に初代モデルが登場した「ゲルカヤノ」と並ぶブランドを代表するロングセラーだ。
アシックスのデイリーランニングシューズは、クッション性に優れた快適なライド感を追求するクッションサイロ、走行時の安定性と快適性をサポートするスタビリティサイロ、心地よいバウンス感を重視したバウンスサイロの3つに分けられている。「GT-2000」はスタビリティサイロのシューズだが、軽快なライド感を併せ持っている点が特長だ。
「GT-2000は、ゲルカヤノと同じくアシックスのスタビリティサイロを代表するモデルのひとつになります。安定性と弾むような感覚を両立しているのがこのモデルの特長で、着地時のブレを抑えながら、自然に足が前に進む感覚や、走る楽しさを感じられるシューズです。
安定性を確保しながら、より軽快でアクティブな走りを楽しみたいランナーにおすすめしたいモデルになります」と、アシックスジャパン株式会社 商品企画担当の鶴石佳也さんは言う。

前作以上の軽快さ、楽しさが味わえるシューズに
今回のアップデートでは、快適性、楽しい走り心地を追求したとのこと。ミッドソールには前作と同じくFF BLAST MAX(エフエフブラストマックス)が採用されているが、硬度が変更されている。 「劇的に変えているわけではなく、履き比べてみてようやくわかるかなといったレベルではあるのですが、前作のFF BLAST MAXよりも硬度が柔らかくなっています。また、前作と比較してミッドソール全体の厚さが約2mm増していて、前作以上に弾む感覚が得られるようになっています。
一方で中敷きは約0.5mm薄くなり、素材もNOVABLAST(ノヴァブラスト)などで活用しているEVA製のものに変更しています」
中敷きが薄くなったことで、よりFF BLAST MAXの反発性とクッション性をダイレクトに感じやすくなったと言えるだろう。ミッドソールが約2mm厚くなり、中敷きのほうは約0.5mm薄くなったことで、ソール全体としては、約1.5mm厚くなったことになる。それにも関わらず、シューズの重量は前作よりも約20g(メンズ27.0cm片足)軽くなっている。
「ミッドソールの発泡設計が最適化されたことと、アッパー材のアップデートが軽量化に繋がっています。サポート性や耐久性も維持しており、より軽やかな感覚が得られるシューズへとアップデートしています」
摩耗しやすいアウトソールの踵部外側と前足部には耐摩耗性に優れたAHAR PLUS(エーハープラス)を配置して耐久性を確保。ソール内側や屈曲部にはAHAR LO(エーハーロー)を使用し、自然な接地感を追求している。また、前作よりも内側のアウトソールの面積が広くなっているのもアップデートポイントのひとつだ。

安定性と快適性を両立する「3D GUIDANCE SYSTEM」
「GT-2000 15」には、前作と同じく3D GUIDANCE SYSTEM(3D ガイダンスシステム)が採用されている。3D ガイダンスシステムとは、走行距離とともに変化するランナーの動きを研究して開発された複合的な機能構造だ。 「3D ガイダンスシステムには3つのポイントがあります。1つ目は、ミッドソールの踵部から中足部にかけて内側に広がりを持たせた立体形状です。この立体形状によって、走行時の過度な足の倒れ込みを抑制します。
2つ目は、踵部に設けられた適切な傾斜です。これによってヒールコンタクト(踵からの接地)時の前方への体重移動をスムーズにします。3つ目が接地面積の広いアウターソールです。しっかりとアウターソールの面積を確保することで、安定性を確保しています」

この3D ガイダンスシステムが、現在の「GT-2000」シリーズの“らしさ”の源といっても過言ではないだろう。このシステムにより、オーバープロネーション(着地時に踵が過度に内側に倒れ込むランニング挙動)が抑制され、スムーズに次の一歩へと進んでいけるのだ。
長時間、長距離のランニングをしていると、疲労とともにプロネーションが強くなり、着地が不安定になっていく。すると、脚の筋肉や膝などの関節にかかる負担が大きくなる。脚力が不十分で、フォームが安定していないビギナーランナーの場合、とくにその傾向が強くなる。
「GT-2000 15」は、これからランニングを始めようとしている人でも安心して足を任せられるシューズということだ。
実際に足を入れてみる。踵がしっかりとホールドされるのは、アシックスのデイリーランニングシューズに共通する部分だが、足とシューズの一体感が得られ、安心感がある。走り始めると3D ガイダンスシステムの効果だろう、安定性の高さが感じられる。足の内側が支えられている感覚があり、オーバープロネーションが抑えられていそうだ。とはいえ、硬さがあるわけではなく、快適に足を運んでいける。
「GEL-NIMBIUS 28(ゲルニンバス 28)」の極上のクッション感、「SUPERBLAST 3(スーパーブラスト 3)」のエネルギッシュなバウンス感などといった派手さはないが、長距離をトラブルなく走っていけそうな安定性と快適性を備えている。これからランニングを始めようとする人におすすめできるシューズだ。
PROFILE

鶴石佳也(つるいし かや)
アシックスジャパン株式会社 パフォーマンスランニングフットウェア・アパレル部 FWプランニング・MDチーム
クッションサイロ・スタビリティサイロのマーチャンダイジングを担当。学生時代に13年間、陸上競技を経験。現在は気が向いたときに週2回程度ランニングを行い、日常の中で走る楽しさを感じている。
Text by Fumihito Kouzu














