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マラソン前日本記録保持者・鈴木健吾選手が語る 「ナイキ アルファフライ 4」と「ナイキ エイペックス」

2026.10.08
マラソン前日本記録保持者である鈴木健吾選手。2021年にマークしたそのタイムは、2時間4分56秒。日本人として初めて2時間5分を切った瞬間だった。2025年10月には富士通を退社し、プロランナーとしての活動をスタートした。
今年3月の東京マラソンでは、2時間6分9秒のタイムで日本人2位となり、2027年のMGC(ロサンゼルス五輪男子マラソン日本代表選考会)の出場権を獲得している。ロサンゼルス五輪出場を目指しトレーニングを続ける鈴木健吾選手に、シューズについての話を聞いた。

レースでは「ナイキ アルファフライ」シリーズを愛用することが多い

レースによって「NIKE VAPORFLY(ナイキ ヴェイパーフライ)」シリーズと「NIKE ALPHAFLY(ナイキ アルファフライ)」シリーズを履きわけてきた鈴木選手だが、やはり「アルファフライ」を着用しているイメージが強い。日本人初の2時間5分切りを果たした際に履いていたのは、初代「アルファフライ」だった。
ハーフマラソンの自己ベストをマークした今年1月のヒューストンハーフマラソンと、2027年のMGC出場権を獲得した3月の東京マラソンでは、「アルファフライ 3」が足元にあった。
 そして、現在スピードが必要なワークアウトで着用しているのがシリーズ最新作「ナイキ アルファフライ 4」だ。
 ランナーが最初の1マイルから最後の一押しまでペースとフォームを維持できるよう、推進力、クッション性、快適性、安定性をバランスよく実現したという「アルファフライ 4」は、シリーズ史上もっとも軽く、もっとも反発性に優れており、前作よりも約5%軽量化され、エネルギーリターンは約10%向上している。
 「アルファフライ 4は、前作と比べてより安定感が増して履きやすくなった印象があります。アルファフライ 3は、自分の調子によっては扱いづらさを感じることもあったのですが、4に関してはいい感覚で走れています。
40キロ走でも履いたのですが、ゆっくり走っている感じでも予定より良いペースを刻めていたので、凄く感触はいいですね」
「アルファフライ 4は、前作よりも安定感が増して履きやすくなった」と鈴木選手
「ナイキ アルファフライ 4」39,600円(税込)
鈴木選手がレース用シューズにもっとも求めているのは反発力だ。
 「当然、自分のコンディションによって履きこなせる、履きこなせないというのは出てきてしまうものですが、やはりタイムや順位を競うものなので、シューズの反発にも頼りながら、自分の力を発揮していくことが大事なのかなと思っています」
 自身の調子が良いときは、レース中にシューズが自身の身体に“ハマる”感覚が得られるのだという。
 「僕はマラソンのレース前半、ガチャガチャしているというか落ち着かない感じなのですが、それが後半に向けてだんだんと身体とシューズが馴染んできます。より早い段階で馴染んでくるときは調子が良いときですね。“ハマる”感覚が得られると、反発の強いアルファフライを履いていても、無駄なく、力むことなく進んでいけます」

「NIKE APEXは今までのシューズとは別物!」

先日発表されたばかりの「NIKE APEX(ナイキ エイペックス)」は、「今までにあったシューズとは別物で、ヴェイパーフライやアルファフライともまったく感覚が違う、新しいシューズだと思います」と鈴木選手。
 「エイペックス」は、前足部に2層に重ねたエア ズーム ユニット(ダブルスタック エア ズーム)を搭載。これは、ナイキレーシングシューズ初となる新構造だ。ミッドソールには、ズームX フォームよりも約17%軽く、エネルギーリターンが約8%優れているズームX LTフォームを採用。そして、「エイペックス」用に設計されたインバースウェーブ(逆波型)形状のカーボンプレートが搭載されている。
 スタックハイト(ソールの厚さ)も非常に特徴的だ。踵部が40mm、前足部も40mmと前後の高低差がなく、一般的なレーシングシューズと比較すると、前足部がかなり厚く設計されている。
 「足を入れただけでも感じてもらえると思うのですが、推進力が凄いシューズです。最初に走ったときは、走り方がわからなかったぐらい、既存のシューズとは別物でした。
前足部にエア ズーム ユニットが搭載されているので、走る前はアルファフライに似ているのかなと想像していたのですが、まったく走り心地が違って驚きました。初代のアルファフライに初めて足を入れたときのようなインパクトがあります。
まだ、それほどたくさん履いたわけではないので、掴めていない部分もあるのですが、履きこなすことができたら凄く速く走れるのだろうなと思います。履いていて本当にワクワクするシューズです」
鈴木選手が「今までのシューズとは別物」と語る「ナイキ エイペックス」
「ナイキ エイペックス」55,000円(税込)。発売は2027年1月の予定

鈴木健吾選手のシューズの履き分け方とは

インタビュー時は「NIKE PEGASUS PLUS 2(ナイキ ペガサス プラス 2)」を着用していた鈴木選手。普段のトレーニングではシューズをどのように履きわけているのだろうか。
 「普段のジョグではナイキ ペガサス 42を履くことが多くて、少し速いリズムで走りたいなというときにペガサス プラス 2をよく履いています。あとは、ナイキ ボメロ 18をリカバリーというか、ゆっくりと走るときに活用している感じですね。そして、スピードが必要なワークアウトのときに、アルファフライ 4やエイペックスを履いています」
着用しているのは「ナイキ ペガサス プラス 2」22,000円(税込)
次戦は11月のニューヨークシティマラソンに出場を予定している鈴木選手。ペースメーカーのいない国際レースで、どんな走りを見せてくれるのか。上手く“ハマる”ことに期待したい。

PROFILE

鈴木健吾(すずき けんご)

1995年生まれ。2025年に富士通を退社し、合同会社Kemmmyを設立。プロランナーとして活動している。2021年にびわ湖毎日マラソンでマークした、2時間4分56秒は日本男子マラソンの前日本記録。今年1月のヒューストンハーフマラソンでは自己ベストを更新(1時間0分56秒)。3月の東京マラソンでは、2時間6分9秒で日本男子2位となり、2027年のMGC出場権を獲得した。

Text by Fumihito Kouzu

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