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エネルギーリターンが大きくアップ! 「ナイキ ペガサス プラス 2」の実力

2026.10.02
あらゆるランナーのためのシューズとして、1983年に初登場したナイキの「ペガサス」。ブランドを代表するロングセラーであり、世界中のランナーに愛されている。
現在、ナイキのロードランニングモデルは、マキシマム クッショニングの「ボメロ」、レスポンシブ クッショニングの「ペガサス」、サポーティブ クッショニングの「ストラクチャー」という3つの柱に分けられる。そして、それぞれの柱にはアイコンとなるモデルに加え、「プラス」「プレミアム」がラインナップされている。
 今回アップデートされたのは「ナイキ ペガサス プラス(NIKE PEGASUS PLUS)」。2024年に初代モデルが登場して以来、約2年ぶりのアップデートとなる。どのようなシューズに進化したのだろうか。
「ナイキ ペガサス プラス 2」22,000円(税込)

アイコンモデルに続く大幅アップデート

レスポンシブクッショニングをコンセプトとした「ペガサス」は、クッション性とともに反発性を重視したシリーズだ。「ペガサス」「ペガサス プラス」「ペガサス プレミアム」の3モデルで構成されている。そのアイコンモデルが約2年ぶりにアップデートされたのは今年2月のこと。
「ナイキ ペガサス 42(NIKE PEGASUS 42)」は、新しいラスト(足型)が採用され、前足部を中心にやや幅広なフィットに。また爪先部分にロッカーカーブが追加されたことで、推進力を感じやすい構造となった。そして、曲線状の構造を持つフルレングスのエア ズーム ユニットを搭載。前作よりもエネルギーリターンを約15%(ナイキのテスト結果に基づく)向上させることに成功した。
 そんなアイコンモデルの大幅アップデートに続いて、「ペガサス プラス」もフルモデルチェンジと言っても過言ではない大きなアップデートが行われた。
 「ペガサス 42を気に入っていて、もう少し反発性が欲しい、もう少し軽かったらいいな、もう少しクッションを感じたいなどと思われているランナーにフィットするのが、ペガサス プラス 2になります」と、EKIN(エキン/ナイキのプロダクトのテクノロジーやイノベーション、開発背景やストーリーを伝える担当者)の太田諒さんは話す。
約2年ぶりのアップデートで大きく進化

前足部にエア ズーム ユニットを搭載

「ペガサス プラス 2」は、「ペガサス 42」よりも、高いクッション性とエネルギーリターンを備えながら、より軽量なシューズだ。特に追求されたのがレーシングシューズのような推進力だ。
 「ロードランニングシューズのコンセプトである快適さを損なわずに、いかにスピードが出せるシューズが作れるかというところにフォーカスして開発が進められました。快適さを失わず、いかにさらなる反発力を生み出すかという部分に、もっとも貢献しているのがペガサス プラスのシリーズでは初搭載となるエア ズーム ユニットです」
 エア ズーム ユニットは、ナイキが持つクッショニング テクノロジーの中でも、もっとも高いエネルギーリターンを誇る技術だ。高圧のエアバッグ内に、きつく伸ばされた伸張性の高い特殊な繊維を閉じ込めたもので、足が地面に着地すると、その繊維が圧縮されて衝撃を緩衝。そして、瞬間的に元の形状に復元することでエネルギーリターンを生むという仕組みになっている。
 「前足部に搭載されたエア ズーム ユニットが、フォームに覆われることなく外から見ることができるビジブル構造になっているのが重要なポイントです。ペガサス プレミアムやボメロ プレミアムといったモデルも内蔵型ではなく、露出面を増やすビジブル構造でエア ズーム ユニットを搭載しています。
ビジブル構造のエア ズーム ユニットは、内蔵型のものよりもダイナミックに圧縮されることが可能となり、より大きなエネルギーリターンを生み出すことができるのです」
 「ペガサス プラス 2」に搭載されたエア ズーム ユニットは、「ペガサス 42」に内蔵されているものよりも厚みがある。そして「ペガサス 42」や「ペガサス プレミアム」に搭載されているものと同じようにカーブ形状が採用され、滑らかな重心移動をサポートする。
前足部にエア ズーム ユニットを搭載

前作からエネルギーリターンが約18%向上

ミッドソールに採用されているのは、軽量性と反発性に優れたズームX フォームで、スタックハイト(ソールの厚さ)は、踵部が38mmで前足部が28mm。前作と比べて3mm厚くなっている。
 このズームX フォームと前足部に搭載されたエア ズーム ユニットの連動により、大きなエネルギーリターンを生むことに成功。その性能は、前作と比較して約18%向上したという。
 また「ペガサス 42」と同じく、エア ズーム ユニットの大きさと内圧が、シューズのサイズによって最適化されている。すべてのランナーが同じようなライド感を得られるというわけだ。
ミッドソールにはズームX フォームを採用
エア ズーム ユニットとズームX フォームの連動により大きなエネルギーリターンを生む

スピードが出しやすく快適に走ることができる

ラストは、「ペガサス 42」で初めて導入されたMR-10 2.0ラストが採用されている(前足部とつま先部分にゆとりを加え、中足部分はしっかり固定しながら動きやすさを保ち、優れた快適さを実現したもの)。足首周りにはしっかりとクッション材が使われており、足入れ感は「ペガサス 42」と非常に近い。
 
足入れ感は「ペガサス 42」に近い
アッパーには、軽量なシングルメッシュを使用。中足部にはフィットバンドが搭載されており、スピード走行時も足がブレずに保持される。シューズの重量はメンズ28cmで約270g。「ペガサス 42」と比較すると10%ほど軽い。
 歩いているとき、ゆっくりとしたペースで走っているときは、ズームX フォームのソフトさ、クッション性の高さが目立つが、スピードを上げていくと、反発性の方が際立ってくる。
シンプルにスピードが出しやすくなった「ペガサス 42」という印象で、普段「ペガサス 42」でジョグをしているランナーのレースシューズとしてもフィットするはず。安定性も十分にあるので、それほどランニング歴の長くないランナーも安心して履くことができるだろう。
快適性と推進力を両立したシューズ

Text by Fumihito Kouzu

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