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カーブ形状のエア ズーム ユニットを搭載! ナイキ「ペガサス 42」の革新

2026.04.10
あらゆるランナーのためのシューズとして、1983年に登場したナイキの「ペガサス」。以来、多くのランナーのフィードバックとともに進化をし続け、信頼を勝ち取り、長きにわたって愛され続けているロングセラーだ。
ファンランナーからトップアスリートまで、幅広いレベルのランナーに支持され、快適な履き心地と、ランニングシューズに必要とされる機能をハイレベルでバランス良く備えている点が高く評価されている。
そんな「ペガサス」が約2年ぶりにアップデートされた。「ナイキ ペガサス 42(NIKE PEGASUS 42)」とは、どのようなシューズなのだろうか。

新しいラスト(足型)が採用されたニューモデル

「ペガサス」は、ナイキが誇るベストセラーであり、革新を続けてきたモデルだ。現在、ナイキのロードランニングモデルは、マキシマム クッショニングの「ボメロ」、レスポンシブ クッショニングの「ペガサス」、サポーティブ クッショニングの「ストラクチャー」という3つの柱に分けられる。
そして、それぞれの柱にはアイコンとなるモデルに加え「プラス」「プレミアム」がラインナップされている。昨年リリースされた「ナイキ ペガサス プレミアム」は、足の形に沿うように立体的にデザインされたフルレングスかつ、ビジブルのエア ズーム ユニットを搭載し、大きな話題となった。それを経て、アイコンモデルが待望のアップデートを遂げたというわけだ。
新しいラストが採用された「ナイキ ペガサス 42」。17,600円(税込)
「ペガサス 42についてまずお伝えしたいのは、履き心地、つまりフィット感に関してです。新しいラスト(足型)を採用し、前足部を中心にやや幅広なフィットとなり、爪先部分にロッカーカーブを加えました。このロッカーカーブがペガサス 42の大きな特徴で、推進力をより感じやすい構造となっています。
とはいえ、足型の変更は極わずかなもので、中足部から踵にかけてのフィットは一貫性を重視して最小限の修正に留めています。ペガサス 41を愛用していたランナーには改良を感じつつも、違和感なく履いてもらえると思います」と、ナイキ レース ランニング フットウェア プロダクト マネジメント シニア エキスパートのエリオット・ヒース氏。

曲線的なエア ズーム ユニットをフルレングスで搭載

前作「ペガサス 41」は、ミッドソールにリアクトX フォームを採用。そして、前足部と踵部にエア ズーム ユニットが搭載されていた。一方「ペガサス 42」は、ミッドソール素材には前作同様リアクトX フォームを採用しつつ、曲線的なエア ズーム ユニットがフルレングスで搭載された。
 「ペガサス 42の最大のイノベーションは、足全体をカバーするフルレングスのエア ズーム ユニットです。より連続的な推進力と足運びを実現するため、フルレングスのカーブ入りエア ズーム ユニットを新たに開発しました。
このエア ズーム ユニットはやや硬さのある曲線状の構造を持ち、プレートに近い推進力を生み出します。カーボンプレートほど硬くはありませんが、似たような推進感を得ることができます。さらに、エア ズーム ユニットの厚さと内圧をサイズごとに最適化しています。
これにより、体格の小さいランナーから大きいランナーまで、それぞれに適したエア ズーム ユニットの性能を感じていただくことができます。小さいサイズには内圧15psiの薄めのエア ズームユニットを、中間サイズには同じく15psiですが厚みを増したユニットを、大きいサイズにはより高い推進力が必要なため内圧20psiのユニットを採用しています」
 カーブ形状のエア ズーム ユニットには、「ナイキ ペガサス プレミアム」の開発で得られた知見が生かされている。
 「ペガサス プレミアムで初めてカーブ形状のエア ズーム ユニットを採用しましたが、そこで得られた知見をペガサス 42のエア ズーム ユニットにとり入れています。形状は似ていますが、異なるものです。
また、ペガサス プレミアムはエア ズーム ユニットがフォームで挟まれている構造ですが、ペガサス 42では足の真下にエア ズーム ユニットが配置されています。こうしたアップデートにより、エネルギーリターンはペガサス 41と比較して約15%(ナイキのテスト結果に基づく)向上しています」
カーブ形状のエア ズーム ユニットをフルレングスで搭載

爪先部分のクッション性が向上

スタックハイトは踵部が37mm、前足部が27mmと前作同様だが、爪先部分のクッション性が向上しているという。
 「スタックハイトの測定位置での厚みは変わっていませんが、カーブ形状を変更した爪先部分にフォームを追加しクッション性を高めています。爪先部分については前作よりも3mm厚くなっています。
ボメロやストラクチャーと比較するとペガサスはソールが薄いシューズですが、ペガサスには十分なクッション性があります。そして、接地感が欲しい、地面を捉えている感覚を得ながら走りたいというランナーに適したシューズです」
 実際に「ペガサス 42」に足を入れると、確かに前足部にゆとりがあることがわかる。とはいえフィットがルーズなわけではなく、踵部、中足部はしっかりとホールドされる。
走ってみると、爪先部分のロッカーカーブが感じられ、蹴り出しがスムーズに行える感覚が得られた。昨年、クッション性に優れた「ボメロ 18」、安定性に優れた「ストラクチャー 26」が登場したこともあり、「ペガサス 42」は味付けがスピード、推進力に少し寄せられたという印象を受けたが、ベーシックであることには変わりない。多くのランナーにジョグシューズとして支持されそうだ。
東京マラソンEXPO 2026で初披露された
従来モデルよりもスピードを出しやすくなった

PROFILE

エリオット・ヒース

ナイキ レース ランニング フットウェア

プロダクト マネジメント シニア エキスパート

 トラック、フィールド、ロードモデルを含むナイキのレーシングポートフォリオを統括している。ナイキ フットウェアの仕事につく以前は、全米大学選抜の長距離ランナーであり、プロのナイキ ランニング アスリートだった。オレゴン州ポートランドに住み、ナイキの最高峰ランニングチームであるバウワーマン トラック クラブのコーチも務めている。

Text by Fumihito Kouzu

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