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よりコントロールしやすいシューズへ! アシックス「MAGIC SPEED 5(マジックスピード5)」の進化

2025.12.12
アシックスのトップレーシングモデルである「METASPEED(メタスピード)」シリーズの機能とデザインを引き継ぎつつ、より多くのランナーが活用できる厚底カーボンシューズとして登場した「MAGIC SPEED(マジックスピード)」。
カーボンプレート搭載シューズに初挑戦するランナー、レースで自己ベストの更新を目指すランナーのレースシューズとして、また本番で「メタスピード」シリーズを着用するランナーのトレーニングシューズとしても高い人気を誇っている。
シリーズ最新作「マジックスピード5」は、ソール厚が前作よりも約6mm薄くなり、最大約37.5mmに、シューズの重量は約49グラム(片足27.0cm)軽量化された。どのようなライド感のシューズに進化したのだろうか。
 フルマラソンやハーフマラソンの完走という目標を達成したランナーが、自己記録の更新を狙っていくようになったとき、カーボンプレート搭載のレーシングシューズを試すタイミングがやってくる。
カーボンプレートを搭載した厚底ランニングシューズが登場したのは2017年。しばらくは、トップアスリートだけがレースで着用するものだったが、現在では一般化して、多くの市民ランナーが活用してレースに挑んでいる。
アシックスの「マジックスピード」シリーズは、特に初めてカーボンプレート搭載シューズに挑戦するランナーに高い人気を誇っている。カーボンプレート特有の推進力のサポートが得られながら、トップレーシングモデルと比較すると安定性が高く、多くのランナーにとって扱いやすいシューズだからだ。
「マジックスピード5」19,800円(税込)。トップレーシングモデルは3万円を超えるのが当たり前。4万円台のモデルもあるなか、2万円を切る価格を維持している点もうれしい

ミッドソールのトップ部分に最先端素材を採用

前作は、ミッドソールのトップ(プレートの上側)、ボトム(プレートの下側)ともに、FF BLAST PLUS(エフエフブラストプラス)を採用し、前足部のプレートの下にFF TURBO(エフエフターボ)を内蔵していた。今作「マジックスピード5」は、トップにFF LEAP(エフエフリープ)、ボトムには前作と同じFF BLAST PLUSを採用した。
 「FF LEAPはメタスピード シリーズにも採用されているアシックス史上もっとも軽量で、もっとも弾力性のあるフォーム材で、FF TURBO PLUSと比較すると約15%軽く、クッション性が約30%、反発性が約13.7%高い素材です」と、アシックスジャパン株式会社の山﨑 光さん。
ミッドソールのトップ部分に新素材、FF LEAPを採用

大幅な軽量化に成功。より軽やかならライド感に

「マジックスピード5」のシューズ重量は約196g(片足27.0cm)。前作から約49gの軽量化に成功している。
 「マジックスピードがランナーの方々から高く評価していただいているポイントの1つが、クッション性の高さです。今作では、そのクッション性の高さを維持しながらの軽量化を目指しました。クッション性に優れたFF LEAPを採用することで、クッション性の部分を十分に確保できたので、ソール厚を薄くし、軽量化を図りました」
 「マジックスピード5」のソール厚は、前足部が30.5mmで踵部が37.5mm。前作からは前足部が5mm、踵部が6mm薄くなっている。さらに1モデル前の「マジックスピード3」と比較すると、素材の大きな進化をわかりやすく確認できる。「マジックスピード3」のソール厚は、前足部が29mmで踵部が36mm。「マジックスピード5」よりも薄いシューズだったわけだが、重量は約220g(片足27.0cm)だった。FF LEAPがいかに軽量化に貢献しているかがわかる。
 軽量化、そしてソールが薄くなったことで、よりコントロールしやすくなった「マジックスピード5」。実はカーボンプレートの形状も変更されている。
 「前足部側の先端に切れ込みを入れ、二股形状になっています。その結果、より操作性、使いやすさが向上しています」
 また、一般の市民ランナーにとっては大きな影響があるものではないが、ソール厚が最大約37.5mmとなったことで、ワールドアスレティックスが定めている40mm以下というレギュレーションにも適応した。学生ランナーが公式のロードレースや駅伝で使用可能なシューズとなった。
踵部のソール厚は37.5mmに。前作より薄くなり、ワールドアスレティックスがロード用シューズに定めている規定もクリア
アウトソールには耐久性に優れたASICSGRIP(アシックスグリップ)を採用

洗練されたカーボンプレート入門モデル

手に持った瞬間、前作と比べて明らかに軽量化されていることがわかる。プレート搭載で片足200gを切ってくるのは、トップレーシングモデルというイメージだったが、「マジックスピード5」はそれに匹敵する軽さということだ。ソールが薄くなったことで地面を捉えやすくなっており、軽量化との相乗効果で軽やかに進んでいける。
 これは、前作同様だが、ミッドソールが沈みすぎることがなく、カーボンプレートの助力もあって重心移動がスムーズに行える。反発性は十分にあり、レースで自己記録更新を目指すランナーをしっかりとサポートしてくれることだろう。
細かな部分だが、シューレースが「メタスピード」シリーズに採用されている解けにくいデザインのものに変更されており、より洗練されたレースデイシューズに仕上げられた印象だ。
反発性の高さと軽さの相乗効果で自然とピッチが上がる印象

PROFILE

山﨑 光(やまざき ひかる)

アシックスジャパン株式会社カテゴリー統括部 パフォーマンスランニングフットウエア&アパレル・エクイップメント部 FWプランニング・MDチーム。
METASPEEDシリーズをはじめとするレーシングシューズおよびトラック&フィールド用スパイクのマーチャンダイジング(MD)を担当。これまでトップアスリートや駅伝強豪校を支援してきた経験を生かし、日々の業務に取り組んでいる。

Text by Fumihito Kouzu

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