

Articles
【リレーコラム】心理学者はアナログの平織りに何を視るのか―「絣」という心を測るツール(須藤竜之介)
PROFILE
その柄を見て何が浮かぶ?
次のいくつかの画像を見てほしい。そして、それぞれの正方形の画像に描かれた柄が、どこの国に由来するものかを予想してみてほしい。あなたは、それがどの国の柄かわかるだろうか?次に、それぞれの柄の好みについて、7点満点で採点をしてみてほしい。どの柄に魅力を感じただろう?正解はのちほど紹介したいと思うが、私はこういった視点から人々の柄の好みに関する研究をしている。
と言いながら、私の専門分野はテキスタイルや繊維、あるいはマーケティングといった分野ではない。普段は、道徳や環境に関する心理学の研究を行っている。大学院生の頃にひょんなことから持続可能社会に関するプログラム[1]に参加し、そのカリキュラムのなかでいろいろな地域の現場に訪れた。そうしたなかで縁あって通い続けた福岡県八女市や高知県吾川郡いの町で、久留米絣と土佐和紙という伝統工芸とそれを取り巻く人々に出会い、関わることに。このような経緯で、研究者という立場を越えた一個人として、苦境に立たされた伝統工芸を振興する活動にも参加するようになっていく[2]。そういった実践的な試みを続けていくとともに、やはり私は研究者でもあるので、あらためて専門分野である心理学を活用した貢献の形を模索し、先述のような研究をはじめたというわけである。
この記事は会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
会員登録でできること
- 会員限定記事の閲覧、
音声読み上げ機能が利用可能 - お気に入り保存、
閲覧履歴表示が無制限 - 会員限定のイベント参加
- メールマガジン配信で
最新情報をGET














