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2022.02.28

3Dアバターのコーディネートを楽しむ「ポケピア」

スマートフォン向けのアプリで、これまで数々の愛されるキャラクターを創出してきたココネ株式会社。着せ替えを中心としたコーディネートの楽しさを体験できるサービスを提供してきたココネ株式会社が、今回新たに3Dアバターのサービスに着手した。それが2022年3月から始まる『ポケピア〜ポケコロユートピア』だ。
これまで培ってきた「カワイイ」を武器に、どのような体験が創出されるのか。昨今のメタバースやNFTとの関わりにも注目しつつ、『ポケピア』事業部長の李世珍さんとデザイナー/広報担当の渡邉さんにお話を伺った。

3Dキャラクター着せ替えアプリ「ポケピア〜ポケコロユートピア」

サービスを利用する人々を決して「ユーザー」とは言わず、リアルな服や家具と同じように自身でコーディネートする「お客様」であるという信念を持つココネ株式会社が、この度3D着せ替えアバターサービスの提供を開始する。これまで『ポケコロ〜ポケット暮らしのコロニアン』や『リヴリーアイランド』などのキャラクターアプリを提供してきた経験があるからこそ、「カワイイ」を表現しながら高クオリティを維持しつつ、3Dの強みを活かすことができる。このアプリでは、3D空間を自分色に染め上げ、ボイスチャットやテクストチャット機能を使いながら、アバター同士のコミュニケーションをすることができるようだ。
今回『ポケピア』を立ち上げたのは、『ポケコロ』を3D化しようというミッションを掲げたことがきっかけであった。そのため、3Dの世界だからこそ得られる体験や、1人1人の空間をどう表現し、繋げていくのかを第一に考えたとのこと。昨今では「メタバース」という言葉が浸透しはじめたが、プロジェクトが始まった段階では、それほど馴染みのあるものではなかった。当初、ココネ株式会社では「ココネのデジタルワールド」として、アバターの質感や可愛さ、集うことのできるコミュニティなどを重視して開発していたが、それが今日「メタバース」という言葉で共通の認識を得るようになった。

3DアバターとNFT

『ポケピア』では「3Dアバター」という言葉が強調されている。そのためプロジェクトが開始された当初は、『ポケコロ』の可愛らしさを3Dでも活かすことが重要なポイントとしてあり、アバターの体のサイズや星とのバランスについて納得できるまで調整を行ったようだ。特に3Dだからこそ、360度あらゆる角度から見られることを想定し、ライトニングによる質感や表現の変化にこだわりがある。
今日、メタバースやデジタル技術と切っても切り離せないのが、NFTであろう。「NFTによる価値形成とはとても親和性が高く、『ポケピア』だけでなく既存のココネのサービスにおいても、アバターやアイテムをNFT化していくことが自然な流れだと思う」と李さんは語ってくださった。とはいえ重要な点は、ココネ株式会社が主導権を握っていくものではなく、これまで作成されたアイテムやアバターの価値を見出してきたのは、あくまで「お客様」同士のコミュニケーションが基本にあったという。このスタンスはメタバースになっても変わりはない。
実際に、今回サービスを開始する『ポケピア』とは「ポケコロユートピア」のことであり、もう1つの世界を構築することが目指されている。そのため、所有する大切な資産(アバター、アイテム)や様々なコンテンツがNFT化されることで、『ポケピア』に「住んでいるお客様」に、具体的かつ持続可能な価値を持ってもらえるという期待があるようだ。今後提供されるメタバースでは、今まで経験したことのない新しい体験が開かれる。
この3D着せ替えサービス『ポケピア』の期待と反響は非常に大きい。現在(2月24日時点)、公式Twitterをメインとして世界観・デザイン・サービス内容を含めた情報発信とキャンペーンを積極的に展開しており、多くの事前登録があるとのこと。すでに3D表現に対しての期待や応援の声があり、当初予定していた事前登録目標10万人がリリース前に達成された。
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