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2023.05.16

りんごも竹もヒノキもレザーに:永井撚糸が提案するバイオヴィーガンレザーシリーズ

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ヴィーガンレザー事業は日本で少しずつ拡大傾向にある。しかしながらその製造となると国内では未発達だ。そのなかで、創業100年以上を誇る永井撚糸株式会社が「バイオヴィーガンレザーシリーズ」を打ち出した。
このヴィーガンレザーは、リンゴ、竹、ヒノキといったこれまで注目されてこなかった素材を使用している。今回は、その意図と開発背景について永井撚糸株式会社海外事業部の柏木功さんにお話を伺った。

縫製糸からヴィーガンレザー事業へ

永井撚糸株式会社(以下永井撚糸)は1918年に創業して以来、高強力ミシン糸を中心に縫い糸の製造販売を行っている。特に高強力ポリエステル糸「ビニモ」は、ランドセルや高級皮革製品の工場で長年採用されているのだという。また、自動車内装や産業資材用の縫製糸についても、日本国内外で多くの顧客との取引がある。
今回、そのような縫い糸に長年力を入れてきた永井撚糸が、新規事業としてヴィーガンレザーに目をつけたのは、海外メディアがきっかけだったという。
そのメディアによるとSDGsの達成に向けてさまざまなサステナブルな取り組みが行われるなか、すでに日本国内でヴィーガンレザーの小物やバッグを製造販売している企業はあったが、ヴィーガンレザー素材自体は海外製ばかりで輸入仕入れのハードルが高い状況だったと柏木さんは振り返る。
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