パリ五輪への機運 が高まる昨今、
ユニクロからスペシャルなコレクションがリリースされた。
「
ユニクロ×スウェーデンアスリートコレクション」は、単なるスポーツウエアではない。スウェーデン代表のアスリートの声をフィードバックさせつつ、ユニクロのテクノロジーが駆使された高機能ウエアだ。さらにランニングやテニス、ゴルフなどのスポーツはもちろん、自宅でのリラックスタイムや街への外出にも対応できる万能アイテムでもある。
今回は、コレクションの担当チームの一員である株式会社ユニクロ・鈴木真美子さんにコレクション製作の経緯やアイテムの魅力について語ってもらった。
名だたるトップアスリートをグローバルブランドアンバサダーに起用
まずはユニクロとスポーツの関係を紐解いていこう。「ユニクロは、世界をリードする卓越したアスリートたちをグローバルブランドアンバサダーに迎え、ユニクロブランドとLifeWear(究極の普段着)のコンセプトを広める活動を行っています。彼らの世界最高のパフォーマンスをサポートするとともに、そこで得たプロフェッショナルな視点を活かしてあらゆる人々の生活をより快適にする、これまでにない新しい価値を持ったLifeWearを創造しています。
最初のグローバルブランドアンバサダーは、2009年に契約した元プロ車いすテニスプレイヤーの国枝慎吾氏です。現在では、ロジャー・フェデラー氏、錦織圭選手、ゴードン・リード選手、アダム・スコット選手、平野歩夢選手を加えた計6名にグローバルブランドアンバサダーとして活躍いただいています。グローバルブランドアンバサダーとの活動を通じて世界各地との結びつきを強め、地域社会への貢献も推進しています。
ほかにもユニクロは、2002年から、公益財団法人スペシャルオリンピックス日本のオフィシャルパートナーを務め、ボランティアスタッフ用ユニフォームの寄贈や、競技会の運営支援などを行っています。また、2003年から、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)が主催する『JFAキッズプログラム』に協賛し、6歳以下の未就学児向けのミニサッカーフェスティバル『JFAユニクロサッカーキッズ』を実施するなど、スポーツに関するさまざまな活動に取り組んでいます」
2024年春夏シーズンは、グローバルブランドアンバサダーのコレクションとして、ロジャー・フェデラー氏とJW ANDERSONとのコラボによるコレクションに加え、アダム・スコット選手が全米プロゴルフ選手権で着用したウエアや錦織圭選手の新作ゲームウエアを展開している。
コレクションのベースは、スウェーデン代表選手団の公式ウエア
「ユニクロ×スウェーデンアスリートコレクション」の誕生もまた、スポーツカルチャーとの結びつきが関わっている。
「2018年8月、ユニクロがスウェーデンの首都・ストックホルムに1号店をオープンしたことをきっかけに、スウェーデンオリンピック委員会とユニクロが文化とデザインに対して共通の価値観を持っていると感じていただき、ユニクロにお声がけをいただきました。2019年に、ユニクロはスウェーデンオリンピ ック・パラリンピックチームのメインパートナー兼オフィシャル・クロージング・パートナーとなりました」
パートナーシップが6年目を迎えた今年、ユニクロはパリで開催される五輪・パラリンピックに向けて、スウェーデン代表選手団のための公式ウエアを発表した。「ユニクロ×スウェーデンアスリートコレクション」はその公式ウエアをベースにしたコレクションなのだ。
「日本でもライフスタイルにスポーツを取り入れる人が増えるにつれて、スポーツと日常生活とのボーダーライン が曖昧になりつつあります。『ユニクロ×スウェーデンアスリートコレクション』は、The High-Performance Simplicity of LifeWear(研ぎ澄まされた機能美)をコンセプトに、卓越した機能性と洗練されたスタイルを融合した、スポーツシーンから街中までシームレスに活躍するLifeWearで、新しいライフスタイルやニーズにもあうコレクションです」
開発には、東京五輪のセーリング種目で銀メダルを獲得したアントン・ダールベリ選手をはじめとした8名の現役アスリートと、世界大会で輝かしい実績を収めたレジェンド1名で構成された「ユニクロ チーム スウェーデン」が全面協力した。