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2023.09.22

「DIGAWEL(ディガウェル)」と 「MIZUNO(ミズノ)」が描き出す、
コラボシューズの新しいカタチ

シンプルで洗練されたリラックス感のあるシルエットバランス、またユニークなシルエットのアイテムが特徴の「DIGAWEL(ディガウェル)」。着る人を選ばず日常に溶け込むデザインが幅広い層から支持を集めている。今回は「ディガウェル」の歴史やモノ作りへのこだわり、そして9月23日(土)に発売されるディガウェル&ミズノについて、デザイナーを務める西村浩平さんにその詳細を伺った。

最新モデルとアーカイブデザインの絶妙なミックス感が魅力

2023年SSコレクションでも好評だったディガウェル&ミズノ「WAVE RIDER β(ウェーブライダー ベータ)」。その第2弾が9月23日(土)に発売される。今回はこのコラボシューズ第2弾に関してディガウェルの西村さんと、前作に続き、今作にも携わったミズノのグローバルフットウェアプロダクト本部の齊藤健史さんに、コラボシューズができるまでの道のりをお話ししてもらった。
まずこのコラボシューズが誕生した経緯を教えてください。
西村2年ぐらい前に、ディガウェルが“コーチ”というテーマでスポーティなコレクションを展開したシーズンがありました。そのときに、コレクションの中にスニーカーもあったら理想的だなと思い、知り合いを介してミズノさんにお声がけしたのが始まりです。そこから1年ぐらいかけて話が進んだので、当然、“コーチ”のコレクション時には間に合わなかったんですけど(笑)。
ミズノを選んだ理由は、お知り合いがいたこと以外にもあったのでしょうか。
西村もちろんそうですね。僕たちから見るとスポーツ用品に特化していて、クオリティは確かだけど、いい意味で“手アカ”が付いていないブランド、という認識で、こちらにとってかなり理想的な協業相手でしたね。
齊藤さんはディガウェルから話が来た当初から携わっていたのですか。
齊藤対外的なブランドのコラボレーションの窓口を担当しているので、最初から僕が担当していました。ただ、アパレルとシューズは準備期間がまったく違うので、オファーをいただいた段階で生産が始まっていないと間に合わない状況でした。そのシーズンには間に合いませんが、それ以降でまたご一緒できれば……とお話しして、次の「ピクニック」というテーマに合わせて、話を進めてきました。
第1弾はまずどういう流れになっていたのでしょうか。
西村僕らはミズノが持っているアーカイブを使いたかったので、齊藤さんのアテンドで大阪にあるミズノの本社まで行って、昔のカタログやアーカイブ、ミズノの歴史を見させていただきました。もちろんトレンドはありますけど、アウトドアテイストのモデルと最新モデルを合体させる案が出てきたんです。
今回ベースとなった「WAVE RIDER β」とはどんなモデルなのでしょうか。
齊藤1997年のデビュー以来、“スムーズな走り心地”をコンセプトに進化し続ける「WAVE RIDER」というランニングシューズのシリーズがあります。
この「WAVE RIDER β(ウェーブライダーベータ)」は歴代最高のクッション性と反発性を備えるシリーズ最新の「WAVE RIDER 26」のソールユニットと、歴代の「WAVE RIDER」シリーズのアーカイブモデルのキーポイントを随所に落とし込んでライフスタイル向けにアレンジしたアッパーを組み合わせた、我々Mizuno Sportstyleの最新モデルです。
そのモデルをベースにコラボができないかと提案させていただきました。
第1弾のコラボに関して西村さんのこだわりはどこにあったのでしょうか。
西村大阪の本社で見させていただいた、アーカイブや歴史あるモデルのディテールを自分たちなりに解釈して、注入していくことにはこだわりました。
齊藤西村さんはミズノの歴史から勉強したいとおっしゃってくれて、本社のアーカイブツアーにご同行いただいたんですけど、その中で僕たちもオンタイムで通ってきた1990年代や2000年代のカタログから、西村さんなりのフィルターを通してミズノのヘリテージを取り込んでいただきました。
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