「太陽と遊ぶ」というキャッチフレーズを持つ同社の機能性素材は、まるでどんな暑さでもかかってこいと挑戦しているかのようだ。はたしてどのような繊維なのだろうか。同社の別所智康さんにお話を伺った。
日常で着る洋服に機能性を
皿海衣料株式会社の創業は1963年のこと。デニムを中心に、カジュアル商品のODM・OEMによる製造・輸出入や販売を行ってきた。その同社が満を持して発表したのが、「SHELTECH」という機能性素材だ。どういう経緯で開発に着手したのだろうか。 「最初は、機能素材を使ってデニムを作れないかというところから始まりました。暑くなると、どうして もデニムは敬遠されますから。
特に、今後温暖化が進んでいくことが予想されるので、『SHELTECH』を使って少しでも社会貢献できたらいいなというのが、開発のコンセプトになります」
始まりはホッキョクグマ
そうした思いから、2015年に開発が始まった。最初は取引のある糸屋から、新たな糸ができたという連絡があったという。