

Articles
さらに高速走行が可能に! アシックス「エボライド スピード 3」の進化
走行時のエネルギー消費を抑え、より効率的に足を前に運ぶガイドソール構造を採用しているアシックス「エボライド スピード(EVORIDE SPEED)」シリーズ。クッション性と反発性、軽量性に優れたミッドソール素材を採用し、スピードを出しやすい設計となっている。
カーボンプレートを搭載していないスピードモデルで、エリートランナーのトレーニング用モデルとしても人気が高い。シリーズ最新作となる「エボライド スピード 3」は、前作からどのような進化を遂げたのだろうか。
前作よりも軽量で反発性に優れたモデルに
「軽量でスピードを出しやすいというのがエボライド スピード シリーズの大きな特長です。厚過ぎず、薄過ぎない、適度な厚さのミッドソールは、足なりに屈曲しやすく、スムーズなランニングが可能で、クセが少なく効率の良いランニングフォームを身につけることをサポートします。自分の足で蹴る感覚を掴みやすいシューズでもあり、強くなるため、速くなるためのトレーニングにおすすめです」と、アシックスジャパン株式会社 商品企画担当の山﨑光さんはエボライド スピード シリーズについて説明する。
「エボライド スピード 3」のスタックハイト(ソールの厚さ)は、踵部が34.5mmで前足部が29.5mm(メンズ)。前作と比較すると0.5mm薄くなっているが、薄底でも厚底でもない、中厚底ともいうべき厚さだ。爪先が大きくカーブした独自のガイドソール構造も変わらずに継承。スムーズで効率的なランニングをサポートする。
「エボライド スピード 3」のスタックハイト(ソールの厚さ)は、踵部が34.5mmで前足部が29.5mm(メンズ)。前作と比較すると0.5mm薄くなっているが、薄底でも厚底でもない、中厚底ともいうべき厚さだ。爪先が大きくカーブした独自のガイドソール構造も変わらずに継承。スムーズで効率的なランニングをサポートする。
また、前作同様ミッドソール上部(踵部)には六角形の溝を入れ込んだ3D スペース構造を採用。この溝によって着地時にミッドソールの変形が促され、適度なクッション性を発揮する。
エボライド スピード シリーズの特長を確認できたところで、今作のアップデートポイントを見ていきたい。
「ミッドソール素材の変更と軽量化が、今作の大きなアップデートポイントです。前作ではFF BLAST(エフエフ ブラスト)を使用していましたが、今作ではより軽量で反発性のあるFF BLAST PLUS(エフエフ ブラスト プラス)を採用。トレーニングに必要なクッション性と安定性を両立しながら、自分の足で蹴る感覚を得やすい硬さに調整しています。シューズの重量は約220g(メンズ27cm)。前作から約10g軽くなっています」
アッパーには軽量でソフトなメッシュ素材を採用。前作同様、シュータンとアッパーがシューズ内部で一体化された構造となっており、中足部のサポート性とフィット性を高め、スピード走行時のブレを抑制する。



エリートランナーのスピードトレーニングをサポート
カーボンプレートを搭載した厚底シューズが登場して以降、アスリートたちのトレーニング時のシューズの履き分けは重要性を増している。ケガのリスクを抑えるため、トレーニングの効果を上げるため、トレーニングの内容や目的に合わせて複数のシューズを履き分けるのが一般的だ。ASICS EVOREIDE SPEED 3 体験イベントにゲストとして登場した早稲田大学競走部の花田勝彦駅伝監督も「カーボンプレートを搭載したシューズは推進力がありますが、筋肉だけでなく骨にも負担がかかります。トレーニングでカーボンプレート搭載シューズばかり履いているとケガのリスクが高くなってしまいます。
とはいえ、履かなければうまく使いこなせるようになりません。たとえば1000m×10本のようなインターバルトレーニングをするとき、8本目まではノンカーボンのシューズで、ラスト2本をカーボン搭載シューズに履き替えて走るといったことを実践しています」と語る。
そのインターバルトレーニングや、速いペースでのペース走といったスピードが必要なトレーニングに最適なシューズが、「エボライド スピード 3」なのである。
山の名探偵の異名を持つ工藤慎作選手、今年の箱根駅伝で3区を走った山口峻平選手は次のようにシューズを履き分けている。
「レースで履くメタスピードを含めると5足を履き分けています。ゆっくりとしたペースのジョグではゲルニンバス、速めのペースのジョグではノヴァブラスト、ペース走やロングランではスーパーブラスト、インターバルトレーニングなどのスピードを出すトレーニングではエボライド スピード 3を履いています。
エボライド スピードは1と2も接地感が好みで速いジョグをするときなどに履いていました。インターバルとなると少しきついかなという感じだったのですが、3はスピードが出しやすくなり、主にスピードが必要なトレーニングで活用しています」(工藤)
「僕はレースシューズのメタスピードを含めて4足ですね。ジョグはノヴァブラスト、ペース走やスピード練習ではエボライド スピード 3を履いています。スピード練習に関しては、キロ3分ペースまではエボライド スピードで、キロ2分50秒を切るようなペースのときはソーティマジックという感じです。
過去のエボライド スピードはスピード練習では使っていなかったのですが、3になってからスピード練習で使うようになりました」(山口)
早稲田大学の選手たちが、スピードを出しやすくなったと口を揃えるエボライド スピードシリーズの最新作。実際に「エボライド スピード 3」で走ってみるとカーボンプレート搭載シューズのような強い反発はないものの、ナチュラルで適度な反発感が得られる。その反発性と、軽量性とガイドソールの相乗効果か、足がよく回る印象。
カーボンプレート搭載シューズが苦手という人のレースシューズにも良さそうだ。
PROFILE
山﨑 光(やまざき ひかる)
アシックスジャパン株式会社カテゴリー統括部 パフォーマンスランニングフットウエア&アパレル・エクイップメント部 FWプランニング・MDチーム。
METASPEEDシリーズをはじめとするレーシングシューズおよびトラック&フィールド用スパイクのマーチャンダイジング(MD)を担当。これまでトップアスリートや駅伝強豪校を支援してきた経験を活かし、日々の業務に取り組んでいる。
Text by Fumihito Kouzu












