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1980年代から変わらない唯一無二なスウェットシャツ、CHUMS(チャムス)の「ハリケーントップ」
カツオドリ「ブービーバード」をモチーフにしたブランド「CHUMS(チャムス)」。その定番中の定番アイテムである、スウェットシャツ「ハリケーントップ」に注目し、ブランドを深掘りしていきたい。今回は、株式会社ランドウェルの赤塚 大祐さんに、ブランドのヒストリーからハリケーントップのディテールまで、さまざまなお話を伺った。
CHUMSの起源「オリジナル スタンダードエンド」
「CHUMSは1983年にアメリカ・ユタ州でスタートしました。創業者はコロラド川でリバーガイドをしていた人物で、ラフティングの際にサングラスが川へ落ちてしまうという悩みから、サングラスストラップを開発しました。そのファーストプロダクトが『オリジナル スタンダードエンド』というアイテムで、これがブランドのはじまりとなります。このアイテムが評判を呼び、CHUMSはアメリカ全土へと広がっていきました」
「このオリジナル スタンダードエンドはずっと変わらずに、いまもMade in USAを貫いています。発売されてから長い年月のなかでさまざまなバージョンがリリースされましたが、スウェット素材のものが昔から作られている定番モデルになります。
やはり創業者がリバーガイドだったこともあって、アウトドアシーンでサングラスを落とさないためのリテイナーは画期的なものだったのではないでしょうか。首にかけても便利ですし、さまざまなカラーリング・柄・素材もたくさんあるので、ファッションとしても楽しめるアイテムだと思います」

革新的なスウェットシャツ「ハリケーントップ」
CHUMSのルーツを知ったところで、今回注目したいアイテム「ハリケーントップ」について詳しくお話を伺っていこう。「ハリケーントップは1986年に誕生しました。ユタ州の『ハリケーン』という地域に工場があったことが、その名前の由来といわれています。初期の頃はネームタグに“Hello”と記されており、当時のウエアラインは『Hello Wear from Chums(ハロー ウエア フロム チャムス)』という表記で展開されていたことがうかがえます。1990年代に入ると、ウエアもオリジナル スタンダードエンドと同様にCHUMSという表記へと統一されました。
デザインは、スウェットとラグビーシャツの良さを融合させたもので、襟部分のみツイル生地を使用し、3つのスナップボタンが付いたプルオーバータイプになっています。また、一般的なスウェットのような裾リブをあえて使用せず、ズリ上がりを防ぐ仕様にすることで、ラフティングやサーフィン後のリラックスウエアとして多くの注目を集めました」




ハリケーントップから派生したアイテム
こうして「ハリケーントップ」はブランドを象徴するアイコン的な存在となり、このモデルをベースにしたさまざまな派生アイテムもリリースされていく。引き続き、赤塚さんにご紹介いただこう。「現在まで大きなディテールの変更はなく、ハリケーントップは長年にわたって愛され続けています。初期の頃は製品染めによるカラーバリエーション展開でしたが、2001年以降は、生地の段階で染色を施したものへと切り替わりました。いずれも、ふんわりとした軽い着心地が特徴で、このハリケーントップのディテールや生地をベースにした派生アイテムも、これまでに数多くリリースされています。
先ほどのカタログにも掲載されていたパンツ、ハリケーンライダースをはじめ、ハリケーントップと同じ素材で作られた『ハローベレー』という帽子や、『ハリケーンフーデットトップ』というフード付きモデル、春夏向けの半袖タイプ『ショートスリーブハリケーントップ』など、長い年月のなかでさまざまなバリエーションが増えていきました。
そのなかでも、フルスナップ仕様の『フルスナップハリケーントップ』は、脱ぎ着がしやすいデザインで、冬のインナーとしてはもちろん、季節の変わり目のアウターとしても活躍することから大変好評をいただいています。現在では、定番を超える人気アイテムとなっています」


CHUMSは1998年、アメリカのバッグブランド「OverLand(オーバーランド)」に別注をかけてバッグを製作したことから、バッグ作りもスタートした。その後、2006年にスウェット素材のバックパックをリリースすると、このアイテムがヒットし、ブランドの認知度が一段階広がったというエピソードがある。子ども服の展開も早くからはじめていたため、現在はファミリーで着られるブランドとなっている。
キャンプで使えるギアの展開や、レインウエアの製作、フェスへの出店など、近年はラインナップも非常に多く、さまざまなシーンに対応するブランドへと日々進化している。そんななかでも、ハリケーントップはいまも変わらず人気アイテムであり、来年には生誕40周年を迎える。進化と揺るぎない定番がバランスよく共存するところこそ、CHUMSというブランドの魅力ではないだろうか。
PROFILE

赤塚 大祐(あかつか だいすけ)
株式会社ランドウェル
CHUMS広告宣伝部
CHUMSと同じ1983年生まれ。はじめてのCHUMSとの出会いは、学生時代にアルバイトをしていたセレクトショップで取り扱っていた「ハリケーントップ」。趣味はアウトドア・スポーツ・古着屋巡り。













