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ミリタリーやヴィンテージウォッチを踏襲し、進化させた唯一無二の腕時計ブランド「NAVAL WATCH(ナバル ウォッチ)」

2025.02.11
1800年代にスイスのオトリブ市で誕生した「NAVAL WATCH(ナバル ウォッチ)」。
ヨーロッパのさまざまな国のミリタリーウォッチを製作するなか、1918年にはミリタリーウォッチに不可欠な夜光塗料付きの文字盤を搭載した時計を生産し、現代の時計づくりのスタンダードとなったことでも知られている。
今回は現代に蘇ったNAVAL WATCHについて、有限会社TRINITY DESIGN LAB.(トリニティー デザイン ラボラトリー)取締役社長にして、ウォッチデザイナーでもある祐辻 裕二さんにお話を伺った。

NAVAL WATCHをリブランディング

NAVAL WATCHはその長い歴史のなかでブランドとしての活動を休止していたが、2016年に再始動する。そのきっかけからお話しいただこう。
「海外のパートナー会社がNAVAL WATCHの権利を取得しブランドホルダーとなったことをきっかけに、私がNAVAL WATCHのデザインをはじめとする全般を手がけはじめました。
もともとミリタリーウォッチやヴィンテージウォッチが好きだったので、新しいブランドをはじめるよりは、そのカテゴリーで歴史のあるブランドを引き継いでリブランディングする方がやりがいがあるかなと思いました。
リブランディングにあたり、着手したことがあります。NAVAL WATCHがミリタリーウォッチを数多く手がけていた1940年代〜1950年代は懐中時計にバンドがついたようなものが多くて、いまの時代に合うものではないと思っていました。
そこで、ムーブメントのサイズ感なども含めて、一からコレクションをつくっていく感じで取り組みました。そのなかで、ブランドの歴史を把握したうえで、新しさを加え、もちろんそこに“自分がつくりたかったデザイン”ということも反映させています」
現在使われているNAVAL WATCHのロゴ

NAVAL WATCHの選ぶべき定番アイテム

NAVAL WATCHのミリタリーシリーズは「NAVAL WATCH ORIGINAL(ナバル ウォッチ オリジナル)」というカテゴリーに入る。そのなかから定番と呼べるアイテムを紹介してもらおう。
「一番の定番アイテムは『Mil.-01A US Force Type(ミル-01エー ユーエス フォース タイプ)』です。アメリカ陸軍仕様をベースに、当時のミルスペックを忠実に再現しつつ、サイズ感をアップデートしてケース径を38ミリに拡大しました。アクリル製ドーム風防を復刻し、アンティーク感を出しています。
さらにスイス製デイト付きクォーツムーブメントを採用し、機能面でも現代の使用に耐えうる製品となっています。
文字盤上の数字・インデックス・針の蓄光塗料にはスイス製腕時計にしか使用を許されていない「LumiNova®(ルミノーバ)」塗料を採用し、蓄光時間・光が強化されています。
防水面では5気圧防水構造ですので、日常の水仕事・作業時にも充分使用していただける一本となっています」
Mil.-01A US Force Type 17,600円(税込)
「そしてもう一本、定番的な存在なのが、『Mil.-02A Royal Air Force type(ミル-02エー ロイヤル エア フォース タイプ)』というモデルです。
イギリス空軍仕様をベースにしたもので、このモデルも当時のミルスペックを忠実に再現しつつ、ケースサイズの拡大、ドーム風防の復刻、スイス製クォーツムーブメント、LumiNova®の蓄光塗料を採用しています。
特徴的なケースの素材は腐食しにくいといわれる316Lステンレススティールを使っており、『Mil.-01A US Force Type』とともに人気のアイテムとなっています」
Mil.-02A Royal Air Force type 15,400円(税込)

「NAVAL WATCH Produced By LOWERCASE(ナバルウォッチ プロデュースド バイ ローワーケース)」というライン

NAVAL WATCHのもうひとつ大きなカテゴリーとして「NAVAL WATCH Produced By LOWERCASE(ナバルウォッチ プロデュースド バイ ローワーケース)」(以下:Produced By LOWERCASE)というラインがある。
これはファッションやデジタルガジェットに精通している梶原由景(かじわらよしかげ)氏率いるクリエイティブコンサルティングファーム「LOWERCASE」がプロデュースするもので、人気シリーズとなっている。この話題のラインについても引き続きお話を伺っていこう。
「共通の取引先を介して梶原さんと知り合い、プロジェクトとしてやっていこうという話になったのが2019年で、Produced By LOWERCASEとしてスタートしたのが2020年だったと思います。
梶原さんはヴィンテージのスポーツウォッチが好きで知識も深く、いただいたアイディアや企画を私が形にしていくという感じで展開しています。
NAVAL WATCH ORIGINALがヴィンテージミリタリー中心だとすると、Produced By LOWERCASEはヴィンテージウォッチ全般やスポーツウォッチがデザインベースとなっているアイテムが多いです」
LOWERCASE代表の梶原由景氏
Produced By LOWERCASEラインナップの一部
Produced By LOWERCASEラインナップの一部

細部までこだわったオリジナルデザイン

さらにProduced By LOWERCASEのアイテムからも定番品を紹介してもらおう。このラインは主に日本で生産されているという。
「定番的なアイテムとしてまずあげられるのは、『FRXA001 Mechanical S/S 3 links Metal band(エフアールエックスエー001 メカニカル エス/エス 3 リンクス メタルバンド)』というモデルです。
ヴィンテージウォッチをベースに、ケース形状・日付を拡大し視認性を高めるための機能、サイクロプス付きのアクリルレンズ、メタルバンド、針にいたるまで、すべてオリジナルでデザインを起こし、細部まで現代感とヴィンテージ感にこだわり製作しました。
日本製のオートマチック自動巻ムーブメントを採用し、こちらも機能面でも現代の使用に充分なスペックを備えています。
NAVAL WATCH ORIGINAL同様に文字盤上の数字・インデックス・針の蓄光塗料にはLumiNova®塗料を採用し、さらにヴィンテージ感を追求してアイボリー色に着色しています。
防水機能もほかの製品と同じく5気圧防水構造となっています」
FRXA001 Mechanical S/S 3 links Metal band 42,900円(税込)
国内時計工場の様子
祐辻さんは美大時代から時計に携わり、豊富な知識と時計愛を強くもったデザイナーだと感じる。ヴィンテージ感を色濃く感じられるデザインでありながら、現代のスペックに落とし込むデザインワークは深い知識と経験とセンスが感じられる。
今回は定番的なアイテムを中心に紹介してきたが、NAVAL WATCHの豊富な品揃えの一つひとつをみていくと、そこに込められたこだわりが実感できるはずだ。
現在、日本以外にもアメリカ、フランス、イギリス、オーストラリア、韓国、中国などさまざまな国で取り扱いがスタートし、NAVAL WATCHの魅力に世界の時計好きが気づきはじめている。

PROFILE

祐辻 裕二(ゆうつじ ゆうじ)

有限会社TRINITY DESIGN LAB.
取締役社長
大阪芸術大学の学生時代に当時としては珍しい「ガジェット系腕時計店JUNKS(ジャンクス)」にて勤務ののち、(株)キデイランドで腕時計バイヤーを担当。
その後、腕時計メーカーにてデザイン・企画・営業業務を担当し、2002年に独立。
セイコーウォッチの外注契約、その他腕時計メーカー、ゲーム会社、アパレル会社向けの腕時計の企画生産を受託しつつ、2016年にNAVAL WATCHを復活させてオリジナル腕時計を製作する。

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