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現代の解釈で再構築される、いにしえのアメリカンワークブランド「UNION HERCULES MADE(ユニオン ヘラクレス メイド)」

2025.03.27
1886年創業のアメリカの大手百貨店「Sears, Roebuck and Company(シアーズ, ローバック アンド カンパニー)」が1908年から1965年頃まで展開していたワークブランド「UNION HERCULES MADE(ユニオン ヘラクレス メイド)」。日本でも、ビンテージファンの間ではコレクタブルアイテムとして大きな支持を得ている存在だ。
そんなUNION HERCULES MADEが「JOHNBULL(ジョンブル)」監修のもと、2025年春夏より再構築されリリースされることになった。
JOHNBULLといえば1952年創業の、岡山県倉敷市児島に本社をおく国産ジーンズ発祥の時代を支えた老舗ブランドとして知られている。そのJOHNBULLの国内生産背景と、デニム製品作りにおける確かなクオリティで生み出されるUNION HERCULES MADEのアイテムについて、株式会社ジョンブル プレスのサリュコワ・マリアさんにお話を伺った。

ビンテージをアップデートし、いまの雰囲気で着られるラインナップ

今回、UNION HERCULES MADEをJOHNBULLから新たにスタートさせた経緯からお話しいただこう。そして、どんなテイストでUNION HERCULES MADEというブランドを展開していくのかという話題にも触れてみた。
「JOHNBULLは12ほどのブランドを展開しています。デニムという大きな枠組みのなかで、それぞれコンセプトは異なっているのですが、ビンテージライクなワークブランドというものがなかったということもあり、今回新しい取り組みとしてUNION HERCULES MADEを手がけることになりました。
ビンテージのアイコニックなものは踏襲しつつ、リプロダクトではなくアップデートしながら、いまの雰囲気で着られるアイテムを展開していこうと思っています。
ユニセックスで着られる豊富なサイズや、ウォッシュの種類でカラーバリエーションを多くご用意することで、さまざまな年齢やスタイルの人たちに着ていただけるラインナップになっています」

UNION HERCULES MADE 2025年春夏のラインナップ

ここからはUNION HERCULES MADE最初のコレクションとなる、2025年春夏のアイテムついてお話しいただこう。
ラインナップは「CHORE JACKET(チョア ジャケット)」、「OVERALL(オーバーオール)」、「DENIM JACKET(デニム ジャケット)」に「WORK PANTS(ワーク パンツ)」の4型となっている。これらをひとつずつ詳しく紹介してもらおう。
「1950年代から1960年代のビンテージのデザインや仕様で、UNION HERCULES MADEらしさというものを出しながらも、“いま着たい”と思ってもらえるようなアイテムに仕上がっています。
最初にブランドを代表するようなアイテムのCHORE JACKETから紹介をさせていただくと、1950年代のものをベースに現代的なシルエットへアップデートしました。
もともとはアメリカのゴールドラッシュでの鉱員や鉄道のレールマンたちが着ていたものなので、左胸ポケットは懐中時計を入れられる仕様になっていたり、デザインのポイントでもあるトリプルステッチの裏糸とカン止めはグリーンの配色になっていたりと、これらもビンテージの流れを汲んだものになっています」
CHORE JACKET 36,300円(税込)
「CHORE JACKETと同じくビンテージのデザインや仕様をベースとしたOVERALLは、腰に落とした位置で穿くことで裾が足元で少したまるようなシルエットを出せるように、肩のストラップを長く設定してあります」
OVERALL 28,600円(税込)
「DENIM JACKETは1960年代のものをベースに、ワークウエアに見られるフロント両サイドのタックとダブルパッチポケットがついた仕様です。
1960年代のものは襟が大きすぎたり、ポケットが縦長すぎたりするので、それを現代に合うように再構築していまのルックスになっています」
DENIM JACKET 40,700円(税込)
さらにもうひとつWORK PANTSは、JOHNBULLが所有している1950年代のビンテージものと一緒に見せてもらおう。
「WORK PANTSは、いわゆるペインターパンツのディテールをしているのですが、ペインターパンツというのはもっと後の呼び名になるので、WORK PANTSというネーミングにしています。
ポケットなどの仕様はビンテージのものを踏襲していて、左側にハンマーループ、右側についているポケットは、ゴールドラッシュ時代に穴のなかで使うロウソクの予備を入れるポケットだったそうです。
そしてUNION HERCULES MADEのならではの大きな特徴というと、左側のバックポケットについたフラップです。
これは高所作業する際に、道具がポケットから落ちるのを防ぐためにこのディテールになっているそうです。同じ年代の他のブランドのワークパンツを見ても、この仕様のバックポケットはあまり見当たらないデザインだと思います。
CHORE JACKETでもお話ししていたグリーンに配色されたトリプルステッチの裏糸とカン止めは、このWORK PANTSにもOVERALLにも施されています。
さらに3型同様に、ポケットの角などのステッチはラフな感じに縫われているのですが、これも1950年代当時の雰囲気を出したものになっています。
ユニセックスでの着用を考え、バックポケットを一回り小さくし、穿いたときにシルエットが綺麗に見えるようにパターンにもこだわったアイテムです」
1950年代のWORK PANTS
WORK PANTS 34,100円(税込)
「アイテムによって異なりますが、『ノンウォッシュ』(リジッド)、『ユーズド』、『ブリーチ』、日焼けをしたような『フェード』など、加工の種類を変えることで、さまざまなカラーバリエーションを出しています。さらにヒッコリーストライプ生地のアイテムもあり、最大で5パターンから選んでいただくことができるようになっています。
10オンス(DENIM JACKET以外)で軽く着られるというのも特徴です。この豊富な色展開とサイズ展開で、さまざまなシルエットや着方でデニムを楽しむ幅が広がってほしいと思います」
歴史もあり知名度もあるこのブランドの再構築は、デニムの生産と加工において経験や知識を豊富に持った、JOHNBULLというプロフェッショナルだからこそ実現できたのではないだろうか。そのクオリティを自由なスタイルでぜひ体感してみてほしい。

PROFILE

Salyukova Maria(サリュコワ・マリア)

株式会社ジョンブル
執行役員
JOHNBULL PRESS
MOY STORE DIRECTOR
ロシアで生まれ、13歳から日本在住。岡山県倉敷市を拠点とするデニムブランドJOHNBULLのプレスのほか、コンセプトストア「MOY STORE(モーイ ストア)」のディレクターも務める。ファッションとインテリアはビンテージが好き。  
Instagram : @salyukovamaria 

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