コロナ禍において、実店舗の売り上げが大きく打撃を受けたのに対して、EC市場は拡大の傾向にある。各社様々な施策でEC化を推進しているが、繊維の業界は他の製造業界に比べてテクノロジーの利用が遅れている現状があり、世の中の様々な変化の対応に苦しんでいる企業が多くいる業界だという。加速する消費のスピードに対して、良質な情報の提供と商品の迅速な発信はこれからの時代に必須だと言えるだろう。
株式会社アベイルは、ボタン1つでバーチャルサンプルをモデルの画像に合成できるソフトウェアとプラグインを日本で展開する代理店だ。同社は昨年4月に3D関連製品を専門に扱う事業部を組織し、3D関連製品の問い合わせ、受注ともに大幅に増加しており、各社のDX化がさらに加速していくと肌で感じているという。 今回は株式会社アベイルで3D関連製品を扱うクラウドソリューション事業部の事業部長 小谷雄祐氏にインタビューを行い、上述のバーチャルサンプルをモデルの画像に合成する技術、それによる業務負担等の軽減、また今後の展望についてお話を伺った。
Vstitcher/EcoShotで可能になるバーチャルサンプルの着用画像
同社が扱うバーチャルサンプルから着用画像を合成する技術は、シンガポールに本社を構えるBROWZWEAR社のVstitcherという3Dサンプルのシミュレーションソフトと、イギリスに本社を構えるMetail社のEcoshotというプラグインが連携することによって、モデル写真合成の自動化に成功している。