その名の通り、コンビニエンスストアはますます便利になっている。飲食料品だけでなく、ちょっとした化粧品や文房具まで揃っており、出先で忘れ物に気づいても困ることはないだろう。
さらに、最近では衣服も取り揃えている。しかも即席で着られれば良いといった品質ではなく、ファッション通も納得のデザインになっており、SNSで話題の的となっているブランドもある。
それがファミリーマートが仕掛ける「コンビニエンスウェア」だ。なかでも、同ブランドを代表する「ファミマソックス」は爆発的な売上を見せている。バズり中の同商品について、今回、同社の日用品・雑誌部の須貝さんに魅力を伺った。
コンビニエンスウェアというブランド
同社は、なぜコンビニエンスウェアを掲げ、衣服の販売に力を入れたのだろうか。そこにはコンビニの「必要なときにいつでも購入できる」という利便性が重要な鍵だった。「コンビ二の衣料品は『緊急需要』での購入 が多かったですが、品質、デザインにこだわった日常使い出来る商品を開発することで『コンビ二で衣料品を買う文化』を作ることが出来ると考えました」
新たな文化の創出という狙いをもつからこそ、即席で一度限り身に着ける品質では不十分だった。むしろ、商品の質やデザインへのこだわりを、ファッションブランドにも引けを取らない徹底したものに仕上げようとしたなかで、「コンビニで衣料品を買う文化」に共感した世界的なデザイナーである落合宏理さんを迎え入れ、商品づくりをスタートした。