2019年、長年繊維業に従事していた現代表のSteve Hwangや、コラーゲン繊維を開発したタイ企業、糸や生地の開発、生産を担う中国・台湾企業が共同し、韓国で創業した
フィラジェングローバル。主力商品として「着るコラーゲン」とうたう繊維「FILAGEN(フィラジェン)」を展開して注目を集めている。
近年、欧米やアジアで広がりを見せるなかで、日本においても少しずつ導入が始まっているFILAGEN。そこで今回、フィラシジェングローバルの日本展開を担当しているエージェントの宮坂健さんに、FILAGENとは何か、その機能や今後の展開までを伺った。
魚の鱗から採れたコラーゲンを活用
FILAGENとは、ブナ木材のチップ(パルプ)と魚の鱗から採れたコラーゲンペプチドを原料として配合することで生まれた天然由来の繊維だ。2009年にタイのGEP Spinning社が開発し、その後の研究開発と試験を経て2017年に特許を取得し、グローバル展開を開始した。そもそも、なぜ魚の鱗にあるコラーゲンに注目したのだろうか。
「台湾では、サバヒー(ミルクフィッシュ)という魚が、一般的によく食べられているのですが、それにより、当然その鱗や皮、骨といった部分が大量に廃棄されていました。