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2024.03.13

mita sneakersの国井さんが 「Herringbone Footwear(ヘリンボーン フットウェア)」に参画した理由とは?

今年2月29日に虎ノ門ヒルズ ステーションタワー内で開業したランドマークストア「SELECT by BAYCREW’S(セレクト バイ ベイクルーズ)」内に、フットウェア専門店「Herringbone Footwear(ヘリンボーン フットウェア)」がオープンした。その外部ディレクターを務めるのが、mita sneakersの国井栄之さんだ。
今回は、そのプロジェクトに携わった理由や、どんなコンセプトで展開していくかなど「ヘリンボーン フットウェア」を紐解くべく、国井さん本人にお話を伺った。

最初はこのプロジェクトを断ろうと考えていた

東京の新名所でもある虎ノ門ヒルズ ステーションタワー。その2階と3階合わせて約800坪の広大なフロアに、“生活を豊かに楽しむためのセレクション”をイメージした『セレクト バイ ベイクルーズ』が2月29日にオープンした。その一角でフットウェア専門ストアとして展開されるのが『ヘリンボーン フットウェア』だ。外部ディレクターを引き受けた経緯を国井さんはこう語る。
「ヘリンボーン フットウェア」の外部ディレクターに就任した国井さん。今回のプロジェクトは国井さんにとっても新たなチャレンジでもある。大判のサイネージが使われた内観も見どころだ
「ヘリンボーン フットウェア」の外部ディレクターに就任した国井さん。今回のプロジェクトは国井さんにとっても新たなチャレンジでもある。大判のサイネージが使われた内観も見どころだ
「まず、コロナ禍前に虎ノ門を中心に大規模な都市開発が行われることを聞き、その中で虎ノ門ヒルズ駅直結のビル(ステーションタワー)ができること、そしてそのビル内で“ベイクルーズ”が社運を賭けた新たなプロジェクトを企画している話を水面下で伺ったんです。今回のようないわゆる“ベイクルーズストア”は仙台や名古屋、福岡など、地方都市ではすでに展開されていました。
今回、満を持して東京で旗艦店をオープンするので、今まで地方で展開していたことをただ東京でやるのも面白くない。今までにやったことのないチャレンジをする名目で、ベイクルーズ直営のフットウェア専門店を作ろうとなり、あえてここでは名前を伏せさせて頂きますが、とある方の提案によって自分に白羽の矢が立ったという流れです」
最初に話を聞いたときは断ろうと考えていた国井さん。ちょうどCOVID-19のパンデミックが起こり、この先どうなるかわからない状況で、新しいことをやりたくてもやりきれない状況だったここ数年。そして2~3年かけてやっと形になるスニーカーのプロジェクトも多いことから、実際はかなり迷っていたそうだ。
店内には大きなガードレールが設置される。極力、無機質に仕上げたという内装は、スニーカーのカラフルさがより引き立つようにという趣向だ
店内には大きなガードレールが設置される。極力、無機質に仕上げたという内装は、スニーカーのカラフルさがより引き立つようにという趣向だ
「そんな状況だったのですが、自分はインラインの企画やスポットのコラボレーション、他の小売店と組んで販売促進するプロジェクトは行ってきましたが“今まで培った経験を生かして新しい店を始める”という機会がなかったことに気づきました。
現在の日本のスニーカーシーンを俯瞰で見た時に“新しい方向”に促す必要が絶対だと気付き『ミタスニーカーズ』ではできないこと、そしてやらないことであれば挑戦したいという気持ちに変化し、お付き合いのある各メーカーさんからもポジティブな反応を頂けたので、そこも気持ちの後押しになり、今回のお話を引き受けることに決めました」
ベイクルーズにとっても国井さんにとっても、今回のプロジェクトは新たな挑戦だったのだ。
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