新型コロナウイルス感染拡大を受け、アパレル業界ではEC市場が急成長しているなか、様々なデジタル技術のサービスが誕生している。ECを利用する上で最も気になる点が商品の試着ができないことだろう。そんな課題を解決する新しいデジタル技術のサービスがある。
それがAIベンチャーの株式会社データグリッドが開発したバーチャル試着サービス「kitemiru」だ。これはスマホ1つで気軽に試着体験ができるサービスで新たな試着体験を顧客に提供するものだという。今回はサービスの概要や開発の経緯について、同社の執行役員の藤嶌辰也さんにお話を伺った。 バーチャルで無限に試着が可能
kitemiruは、株式会社データグリッドが開発した最先端オンライン試着技術サービスだ。ユーザーがスマートフォンで撮影した写真をアップロードするだけで瞬時にAIが商品の試着イメージを生成し表示してくれる。kitemiruを使うことで、気になっているアイテムが自分や家族、友人に似合うかどうかを実際に試着することなく購入前に確認できるのだ。サービスを導入するブランド側では、ECサイト用に撮影したモデル画像をサービスに登録するだけで簡単に試着ページを発行することができる。そして店舗やオンラインストア、SNSなど様々なタッチポイントに試着機能を張り巡らせることで、顧客に新しい購買体験が提供可能だ。これによりオンラインでの滞在時間を増やすなど、ブランドや商品がこれまでよりも顧客の記憶に残りやすくするような効果もあると考えられているという。