専用カメラで1枚撮影するだけで採寸が完了し、作業時間を半分以上短縮することが可能。採寸箇所はデザインに応じてモニター画面上で調整ができ、従来の手作業よりも精度の高い採寸結果を提供してくれる。
今回、「VIRTUAL STANDARD AI MEASURE」の運用を担当する豊島株式会社の岡本 健さんに、同装置の開発背景や活用のメリット、今後の展望について話を伺った。
PROFILE|プロフィール
岡本 健(おかもと たけし)
豊島株式会社 DX推進室 課長
大学卒業後、豊島株式会社入社。実用衣料の営業から始まり、羊毛原料・原糸の販売、国産生地の対米輸出、海外駐在でのニット製品営業を経て、本社情報システム部門にて長年従事。2023年7月、新設されたDX推進室へ異動。「生産管理DX」「価値創造DX」に加えて「生成AI活用」をミッションに掲げる
「VIRTUAL STANDARD AI MEASURE」の開発背景を教えてください。
VIRTUAL STANDARD AI MEASUREは、もともと社内の効率化を考えて製作したものであって、サービス化して販売する目的のものではありませんでした。私たちは洋服を製作して販売する会社なので、社内業務効率化の一環として、「洋服を製作する上で何に一番時間がかかっているか」「生産のプロセスのなかで何を効率化すると成果につながりやすいか」といった観点で検討した結果、採寸作業の効率化に決まりました。