「これまで、売れ残り製品は系統的に廃棄物とみなされていましたが、これらの製品は消費されることも、汚れて価値を失うこともありませんでした。これらの製品は、シーズンが終わるとすぐに物流から消え、企業内では売れ残った商品から価値を生み出すための業務プロセスは存在していませんでした」
さらにちょうど同時期にフランス国内において、資源循環の促進と廃棄物の削減を目標とする「循環型経済のための廃棄物対策(通称:AGEC法)」の発表・施行を受け、2022年1月の繊維製品への適用を前にブランドやメーカーが解決策を求めていると実感したそうだ。そして、2020年9月にweturnを立ち上げている。
「私たちのミッションは、原材料や資源を経済モデルの中心に置き、製品と同じレベルにすることです。製品は天然資源である水やエネルギーを消費する原材料で構成され、加工や輸送、生産の過程で多大な量のCO2を排出しています。未使用の原材料をリサイクルすることで、必ずしも新しい生産サイクルを開始することなく、資源の効率化と価値の持続を両立させることができます」
創業者のソフィー・ピニュール氏