アルバローザは、ファッション誌だけではなく、さまざまなメディアで話題になったブランドだ。特に、90年代後半からは、ギャルの憧れのブランドとしてファッション誌やメディアで特集を組まれていた。
しかし、ビジネスとして絶好調にも関わらず、ブランド本来とのイメージがかけ離れたことを理由に2005年には全店舗が閉店。
そんなアルバローザは、創業からどのような歴史を歩んできたのだろうか?そして、本来どのようなブランドだったのか。
今回は、株式会社アルバローザ 代表取締役社長の加藤るみ氏にお話を伺った。
「加藤商店」から誕生
アルバローザは、1975年に加藤保(後の株式会社アルバローザ会長)が設立したブランドである。それ以前、加藤氏は「カトー」という前身ブランドを手掛けていた。「1970年の日本繊維新聞の特集記事によると、株式会社加藤商店のカトーというブランドは、服飾アクセサリー部門から出発して、1967年には婦人服の方にも進出したようです。
『カトー』は夏物の嗜好が非常に強い傾向があるということが書かれていました。当時からリゾートや海を意識する商品づくりだったのかもしれません」