1910年代〜1920年代ごろのアメリカンワークウエア、それに付けられているボタンやパーツに注目し、豊富なビンテージ知識とMade in Japanの確かなクオリティで、ファッション界でも話題の「
Button Works(ボタン ワークス)」。ビンテージボタンはもちろん、復刻ボタンやパーツ、そしてビンテージ感あふれるオリジナルアイテムを展開している。
今回は、Button Worksを営むB,S&T Co.代表の小菅 淳美さんに、少しマニアックでカッコいい、ビンテージボタンのお話を伺っていこう。
インポーターからボタン作りへ
最初に、小菅さんがアメリカンビンテージのボタンに注目し、Button Worksを立ち上げるまでのお話から伺っていきたい。「もともとはインポートのアパレルブランドを取り扱ったり、アメリカで買い付けたアイテムを国内のセレクトショップに卸したりする仕事をしていました。フリーマーケットやモールを回って、ビンテージをはじめとしたさまざまなアイテムを日本へと持ち込み、それ以外にもオリジナルの洋服を企画し、卸を行っていました。
しかしそのころは、日本でビンテージライクな服を作ろうとしても、ボタンや付属品の種類が少なく、十分に選べる環境ではありませんでした。そこで友人のすすめもあり、『ビンテージのボタンを自分で再現してみよう』と考え、2008年にインポーターや洋服企画の仕事を辞めて、Button Worksを始めたんです」