豊かな自然に恵まれたスウェーデンは、ヨーロッパの中でもアウトドアが盛んな国で、一年中アウトドアや季節のレジャーが楽しめる。
そんなスウェーデンの人々に、100年以上前から愛用されているバックパックがある。それがスウェーデン発祥の「
Haglöfs(ホグロフス)」だ。今回は株式会社
RCTジャパンの三浦創人さんと恩田将成さんに、ブランドの歴史や、本格的な登山用ザックから普段使いに適したバックパックの紹介まで、詳しくお話を伺っていく。
木こり用のバックパックが全てのルーツ
最初に、Haglöfsの歴史から紐解いていきたい。それを知るには、100年以上時代をさかのぼらなくてはならない。はじまりの物語を、三浦さんに伺っていく。「Haglöfsの創業は1914年。スウェーデンのダーラナ地方で誕生しました。創業者はヴィクトル・ホグロフという人物で、もともとは木こりたちが山に入る際に使うためのバックパックを作ったことがブランドの始まりです。当時のスウェーデンの木こりたちは、ハットに鷹の羽を飾り、ウールのジャケットを羽織るというのが定番のスタイルだったそうです。いまの時代から見てもなかなかおしゃれですよ ね。
なのでHaglöfsでは、木こりのためのバックパックや、彼らが好む鷹の羽の付いたハットなども販売していたそうです。このバックパックには背面にメタルフレームが取り付けられており、驚くほど背負い心地がいいのです。100年前のザックとは思えないほど、完成度の高い作りになっています」