アウトドアウエアでは珍しく、後染めやインディゴ染めを多用したアイテムを展開している。そこには、岡山県という土地柄と生産背景が大きく関係していた。今回は、H.A.K.Uのデザイナーであるタカヤ商事株式会社の木村圭太さんにお話を伺った。
ジーンズファクトリーという環境と、趣味のアウトドアが融合
はじめに、H.A.K.Uがスタートしたきっかけと、ブランドの基本情報について教えていただこう。「このブランドの母体は岡山県井原市のジーンズファクトリーで、スタート当初はアウトドアブランドではなく、5ポケットのジーンズを中心としたオリジナルブランドを立ち上げようという構想から始まりました。2014年頃のことだったと記憶しています。当初はブランド名に『MOUNTAIN SUPPLY』を付けず、『H.A.K.U』だけで展開していました。
事業を進めるにつれ、ジーンズファクトリーとして培った生産から加工までの確かなクオリティやクラフト感を生かしつつ、より個性的なものに挑戦したいという思いから、私の趣味でもあるキャンプ・釣り・トレイルランニングなどに向けたアウトドアウエア作りへと方向転換しました。そして2019年に『H.A.K.U MOUNTAIN SUPPLY』とブランド名を改め、現在のスタイルへとリスタートしました」