いまや誰もが知るクライミングパンツブランド「Gramicci(グラミチ)」、次いで誕生した「ROKX(ロックス)」などのブランドを立ち上げた伝説のロッククライマーMike Graham(マイク グラハム)氏が、“いま穿きたいパンツ”を作ろうと立ち上げたブランド「
STONEMASTER(ストーンマスター)」。ロッククライミングからデイリーウエアまで幅広く使えると定評のブランドだ。
今回は
THREADS 株式会社の川村 寛さんに、ブランドの歴史からアイテムの素材や仕様まで、深掘りしてお話を伺っていきたい。
STONEMASTERはMike氏が所属するロッククライミングのチーム名だった
「1970年代のロッククライミングの聖地アメリカ・ヨセミテでは、すでにロッククライミングを楽しむ人たちが一定数いました。当時ロッククライミングで使うパンツは尖った岩があれば擦れ、破れてしまうので、Mike氏が所属するロッククライミングチーム『STONE MASTERS (ストーンマスターズ)』では、古着のジーンズやアメリカ軍の払い下げミリタリーパンツなどを穿いていたそうです。そんな彼らのスタイルがファッショナブルであったことからメディアが殺到し、それが全世界に広がっていきました。こうして、山ではロッククライミングのSTONEMASTERS、海辺ではスケートボードの『DOGTOWN(ドッグタウン)』といったカルチャーが生み出された時代でした」