PROFILE|プロフィール
竹田 ネロ(たけだ ねろ)
桑沢デザイン研究所卒業。長年のアニメ、漫画オタクがこうじて海外のゲストステージなど多数出演。オタク向けのBAR、美容室、エステなどを経営する法人9期目社長。経営の傍ら、アニソンDJのイベント出演やステージパフォーマンスなど活動は多岐にわたる。
アイデンティティと自己表現
私は幼少期、クラスでは控えめで物静かな「隠キャ」と呼ばれる部類のオタクでした。バイト先での同僚との挨拶も声が小さすぎて聞こえず、知らぬ所で「オタクちゃん」と呼ばれイジメにあっているような人間でした。そんな私が今、配信をし、海外のステージイベントに出演し、複数の社員を抱えながら社長業までしているのは、趣味のコスプレが私を活動的にしたと言っても過言ではありません。
たくさんの「キャラクターコスプレ」をするなかで、たくさんの「人格」を身にまとってきました。時には妖艶な姫に、時には社交的な王子様に、時には世界を救うヒーローに。たくさんのキャラクターデザインが私にくれたコミュニケーションする勇気、それはただ派手な衣装を着るだけではない何かがそこにある。
このコラムではキャラクターの衣装を身にまとうことによって、私に何が起きていたのかを掘り起こすことで、コスプレのファッションとしての機能を模索していきたいです。
遊びとコミュニケーション
「コスプレで遊ぶ」と言ってもさまざまな遊び方があります。たとえば漫画やアニメの作品原作は無くともナースや猫耳カチューシャを身につけるだけでもコスプレ遊びと言えますし、漫画アニメの世界観を写真作品として仕上げていくタイプや、キャラクターの格好をしてダンスステージなどで動いて表現する遊び方をする人もいれば、コスプレイベントなどに参加して同じ趣味の人たちとの交流をメインに楽しむ人もいます。