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「雨の日の服」を「毎日の服」へ!日本の技術が生んだ、ファクトリエの超強撥水モッズコート
ライフスタイルアクセント株式会社のブランド「ファクトリエ」は、登山用ウエアにも匹敵する「耐水圧22,000mm」という完全防水性能を備えながら、晴れた日の街中でも着たくなるほど上品なモッズコート「上質ナイロン ウォータープルーフコート」を展開している。
一般的なレインウエアの常識を覆すこの一着は、なぜ「雨の日だけの服」という枠を超え、多くの人々の日常に受け入れられているのだろうか。
この記事では、同社のコンテンツ兼広報担当・小林正樹氏に、その開発背景にある日本のものづくりの神髄と、「機能」と「デザイン」を両立させる独自の哲学を伺った。
PROFILE
小林 正樹(こばやし まさき)
ファクトリエ/ライフスタイルアクセント株式会社 コンテンツ兼広報担当
1982年大阪府生まれ。大学卒業後、PRパーソン養成スクール「EFAP JAPON」にて広報全般を2年間学んだ後、PR会社2社で広報の経験を積む。会社勤務を続けながら、2012年、メイド・イン・ジャパン専門の工場直結ファッションブランド「ファクトリエ」の創業メンバーとして、2年半ボランティアに従事し、その後社員第1号として入社。広報に限らず、コンテンツ作成、出張ファクトリエ(講演活動)、工場ツアー、カスタマーサポート、接客、発送業務、熊本本店店長などあらゆる業務を担当。現在は、コンテンツ兼広報担当として、工場への取材やコンテンツ・メルマガ作成、広報、そして洋服の商品開発にも携わりながら、日本のものづくりの豊かさを発信している。
雨の日“だけ”はもったいない。顧客の声から生まれた発想の転換
ファクトリエが展開する「上質ナイロン ウォータープルーフコート」の開発は、顧客から寄せられた些細な悩みから始まった。従来のレインウエアに対する「蒸れが気になる」「スポーティー過ぎて街では着にくい」といった声だ。だが、もっとも本質的な課題は別の場所にあった。小林さんは、開発のきっかけをこう振り返る。
「雨の日しか着られないものを数万円出して買うのって、なんだかもったいない、というのが実情ではないかなと。出番が多いわけではないですからね。なので、レインコートとしてもちろん使えるし、街でおしゃれとしても着られるものを作りたいよね、ということで開発が始まりました」
高価なレインウエアを、年に数回しか袖を通さない特別な一着で終わらせない。雨の日も晴れの日も、天候を気にせず毎日着たくなるようなコートを作る。この逆転の発想こそが、登山スペックと街着のデザイン性を両立させるという、挑戦の始まりだった。

秘密は「糸へのパーマ」。コットンの風合いを生む日本の技術力
「晴雨兼用」というコンセプトを実現する上で最大の鍵となったのが、石川県に拠点を置く合成繊維加工のエキスパート「カジレーネ株式会社」の存在だ。世界的な企業からも信頼を寄せられるこの工場は、理想の生地を作るためなら、織るための機械までをも自社開発するという、類い稀な技術力を誇る。
このコートで採用されているのは、髪の毛の3分の1ほどの細さしかない超極細のナイロン糸「ハイマルチ糸」。カジレーネはこの糸に「仮撚り(かりより)」と呼ばれる特殊な加工を施す。小林氏はこの複雑な技術を「糸にパーマをかけるようなもの」と表現する。
「人の目には一本の糸にしか見えませんが、顕微鏡で見ると、極細の繊維が絡まった構造をしています。その糸を撚ってから戻し、熱を加えて形を記憶させる。そうすることで糸自体に隙間が生まれ、空気を多く含むようになります」
この「仮撚り」によって、ナイロン特有のシャカシャカとした質感が消え、まるでコットンのようなしっとりとしなやかな風合いが生まれる。この糸を高密度に織り上げた生地は、耐水圧22,000mmと一般的なレインウエアの約2倍の防水性を備えながら、軽やかで上品な光沢を放ち、レインウエアとは思えないほどの佇まいを見せるのだ。


さらに、縫い目の裏に防水テープを施して水の浸入を限りなく防ぎ、内側には湿気を外へ逃がす「透湿フィルム」を貼ることで、完全防水でありながら蒸れにくいという、相反する機能の両立を成し遂げている。

都会に馴染む上品な佇まい。機能美を追求したデザイン
どれだけ高機能であっても、日常で手に取ってもらえなければ価値を感じにくい。開発チームはベースのデザインとして、懐の深い「モッズコート」を選んだ。ジャケットや厚手のニットの上からも羽織れるゆとりがありながら、都会の風景に溶け込む上品さを追求した。「いわゆる若者向けのダボっとしたモッズコートでは、上品さが損なわれてしまいます。裾に向かって綺麗に広がるAラインのシルエットにすることで、だらしなく見えず、羽織るだけで品が出るように仕立てました。窮屈感なく、きれいめに見えるようにラインを調整しています」

そのこだわりは細部にまで及ぶ。たとえば、パッカブル仕様でコンパクトに収納できるよう、ファスナーなどのパーツはあえて小さいものを採用。また、アップデート版である本作では、フードとウエストにアジャスターを追加した。フードをかぶらないときでも首元からの風の侵入を防ぎ防寒性を高めたり、ウエストを絞ってシルエットをすっきり見せたりと、機能性と着こなしの幅をさらに向上させている。機能性を損なうことなく、高い美意識を宿らせた結果だ。

「このコートがあれば安心」。ユーザーの日常を変え、気持ちを“しゃんと”させる一着へ
発売後、ユーザーからは驚きの声が寄せられた。「段ボールを受け取ったとき、何を頼んだか忘れるほど軽かった」「このコートのおかげで、雨の日も晴れやかな気分で外出できる」。その反響は、開発者の想定を超えた広がりを見せた。野外ライブの雨対策や、防風性の高さを生かし、中に衣類を重ねることで真冬の防寒着としても活用されているという。特に印象的だったのは、ゲリラ豪雨といった予測不能な天候に対する「安心感」につながっているという声だ。小林氏も、そうした声に手応えを感じている。軽量で持ち運びやすいため、鞄に忍ばせておけば急な天候の変化にも動じない。それはまるで、折り畳み傘を持つような感覚で、日常に備える「お守り」のような存在になっているのかもしれない。

ファクトリエのアイテムには、「『しゃんと』する」というコンセプトがある。このモッズコートは、雨や風、花粉といった日常の不安を機能性で取り除き、美しいデザインで心を満たす。それはまさに、同社の哲学を体現した一着と言えるだろう。
このモッズコートは、変わりやすい天候の中でも自分らしくありたいと願う、現代の生活者に寄り添う新しいスタンダードだ。







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