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キャンプ女子・森風美の「キャンプ服の実力」

レインウエアの不快感は、ここまで減らせる──モンベル独自素材の実力

2026.06.29
レインウエアは、雨の日だけの装備ではなくなってきている。風が強い日、日差しが強い日、川遊びや朝露のある朝。キャンプでは、「とりあえず羽織る」ことが意外と多いアイテムのひとつ。
ただその一方で、レインウエアには独特のストレスもある。ゴワつき、蒸れ、肌への張り付き。特に暑い時期は、「ぬれないけど、ずっと着ていたくはない」と感じる場面も少なくない。
キャンプ女子として知られる森風美がフィールドで実際に身に着けながら、その機能と実用性を検証する連載、キャンプ女子・森風美の「キャンプ服の実力」。第4回は、独自素材「スーパードライテック」を採用した、モンベルのトレントフライヤー ジャケットを検証していく。

PROFILE

森風美(もり・ふうみ)

1994年生まれ。幼少期からアウトドアに親しみ、慶應義塾大学在学中にソロキャンプの世界へ。フィールドでの実体験を軸にギアやウエアを選び、女性の視点からアウトドアの楽しみ方を発信。モデル・執筆・PRなど幅広く活動中。

レインウエアらしくない着心地

レインウエアは、どうしても「雨を防ぐための服」になりがちだ。防水性を高めれば生地は硬くなりがちで、蒸れを防ごうとすると防水性とのバランスが難しくなる。その中で、モンベルの「トレントフライヤー ジャケット」は少し方向性が違う。防水性能を確保しながら、普段着に近い感覚を目指したレインウエアだ。
モンベル トレントフライヤー ジャケット Women's 24,500円(税込)
最大の特徴は、高い防水透湿性に加え、しなやかなストレッチ性を備えた独自開発素材「スーパードライテック」を採用しているところだ。
「着た瞬間に、普通のレインウエアと全然違うと思いました。シャカシャカ感があまりなくて、ストレッチ性が高くて、すごく自然に体にフィットするんです」
さらに裏地には、保水しにくい特殊なナイロン素材を採用。汗をかいたときでも肌離れが良く、半袖の上からでもサラッと羽織れる。
「夏って、半袖の上からレインウエアを着ることが多いじゃないですか。普通のレインウエアだと肌にベタッと張り付く感じが気になるんですけど、これはそれがほとんどなくて、本当に着心地が軽いんですよね」

防水透湿は体感としてどう違う? 4つの視点で検証

レインウエアは、スペックだけでは違いが分かりにくいアイテムでもある。耐水圧や透湿性の数字を見ることも大事だが、実際に着てどう感じるかは選択の大きなポイントとなる。そこで今回は、森さんが実際のキャンプシーンを通して、4つの視点から検証した。
検証1|防水性能
今回は晴天での撮影となったが、森さんは川遊びを通して防水性をチェックした。
「水がしっかり玉になって弾かれるので、すごく安心感がありました。一般的なレインウエアの場合、生地に水が染み込んで、その下で守ってくれている感じがあるんですけど、これは表面でしっかり弾いてくれる感覚があります」
水を弾いてくれるおかげで、「これ、あとから染みてきそうだな」という不安感が少ない。それが体感としての安心感につながっている。
さらに森さんは、キャンプならではの視点も加える。
「私、キャンプ中にお醤油とかソースを服にこぼしちゃうことが結構あるんです(笑)。でも、これだけ撥水してくれるなら、汚れてもサッと拭けば安心だなと思いました」
検証2|動きやすさ
レインウエアは、防水性が高いほど動きにくい印象を持たれやすい。だが、「トレントフライヤー」はそこが大きく違ったという。
「設営中も、(愛犬の)どんちゃんと走ったり、遊んでいるときも、レインウエアを着てる感覚は本当になかったです」
「肩まわりとか横方向の伸びがしっかりあるので、しゃがんだり腕を伸ばしたりしても突っ張らないんですよね。キャンプだけじゃなくて、登山とかもっとアクティブな動きにも合いそうだなと感じました」
「しかも軽いので、本当に着てる感じがしないんです。雨の日って、設営とか片付けがちょっと億劫になることがあるんですけど、これならそのストレスがかなり減る感じがありました」
検証3|蒸れにくさ
今回、もっとも体感差が大きかったのが蒸れにくさだ。撮影日は晴天。設営だけでもかなり汗をかく気温だったが、森さんはジャケットを途中で脱ぐ場面がほとんどなかった。
「いっぱい汗をかいたんですけど、ベタッとする嫌な感じが全然ありませんでした。特に半袖の上から着てる部分が、ずっとサラサラしていて快適だったのは驚きでした」
スーパードライテックは、汗の蒸気を効率的に外へ逃がす高い透湿性能を持つ。さらに裏地の特殊ナイロンが、肌への張り付きも軽減している。
「汗をかいても、こもる感じが少ないんですよね。蒸れにくいって、ちゃんと体感できるものなんだなと思いました」
検証4|全天候での汎用性
レインウエアというと、やはり雨の日専用のイメージが強い。だが森さんは、このジャケットを「天気に関係なく使いやすい」と評価する。
「今日は雨ではなかったですが、日差しが強かったので、羽織っているだけで、日除けにもなりました。あと、風が強い日に軽く羽織るウィンドシェルみたいな使い方もすごく良さそうです」
「あと、収納時はすごくコンパクトになるので、車やバックパックに入れておきやすいんです。最近は急な雨も多いので、常備しておける安心感は大きいですね」

細部に宿る、山の道具としての完成度

森さんが「モンベルらしいな」と思ったのは、むしろ細かい部分だった。たとえば袖口。面ファスナーでかなり細かく調整できるので、雨の日に水が入りにくい。逆に暑い日は、袖をまくった状態で固定することもできる。
さらに効率性を感じたのがフードまわりだ。
「フードのフィット感がすごくいいんです。特に首元のジッパーと連動して顔まわりが締まる仕組みがよくできていて、雨の日でもかなり安心感があります」
後頭部やツバ部分も細かく調整できるため、風雨の中でも視界を確保しやすい。こうしたディテールには、登山ブランドとしての経験値が色濃く出ている。

雨の日を、嫌な日にしないために

レインウエアは、雨の日のための装備である。でも実際は、「雨だから今日はちょっと面倒だな」という気持ちを減らしてくれる道具なのかもしれない。
蒸れにくい。動きやすい。肌に張り付きにくい。それらが一着に集約されることによって、雨の日に着る服というより、雨の日でもいつも通りに動ける服に近い。
「レインウエアって、どうしても蒸れたりゴワゴワしたりするイメージがあったんですけど、これはその感覚が本当に変わりました。車に一着入れておくと、間違いなく出番が多いと思います」
今回の検証の様子は、動画でも公開している。
実際の着用感や防水性、生地のしなやかさ、フード調整の動きなどは、映像もあわせてチェックしてほしい。

Text by Tadayuki Matsui

Photo by Akinori Kawanishi

Original Movie

キャンプ女子・森風美の「キャンプ服の実力」#04防水透湿ウエアの実力

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